エピソード30 〜盗まれたデッキ 前編〜
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代が疑問の声を上げる。
「どうした……?」
「いや、なんかな変だなと思ってよ。」
「変?どこがだ?至って普通なプレイングだし、ミスなどないと思うが。」
「いや、そうじゃなくてだな。なんと言うか、紫苑っていつもは『ナチュル』っていうカテゴリを使ってだな。あまり自分から仕掛けるというより相手の出方を伺ってカウンターを仕掛けるようなデュエルだったはずなんだよ。けど、今は脳筋モンスターだろ?なんかあいつが攻撃に積極的な姿勢をみせるのが珍しいな、と思ってさ。」
なるほど。つまりは闘い方が真逆という事か。だが、なぜプレイングを変える必要があるのだ?
「バトルだ!バルバロスでキマイラを攻撃!」
「ええっ!?バルバロスのが攻撃力は低いっすよ!?」
驚きの声をあげる翔をちらっと一瞥すると手札からカードを一枚抜き取る。
「この時、速攻魔法『禁じられた聖杯』を発動!モンスター一体の効果を無効にし、攻撃力を400ポイントアップさせる。俺はバルバロスを選択だ!
さらにバルバロスの効果が無効になったことで攻撃力は3000へと戻り、さらに攻撃力が上昇する!」
『神獣王バルバロス』
☆8 ATK3400
やはり、持っていたか。だが、カードの研究をし尽くしている神楽坂がそれを読んでいないわけがない。
「それくらい予想済みだ!リバースカードオープン!『聖なるバリア?ミラーフォース』!」
神楽坂は紫苑の攻撃を最強の攻撃反応系トラップで回避し、バルバロスを破壊する。おそらく紫苑の方もバルバロスが破壊されるのは折り込み済みの様子で破壊されても表情に一切の焦りが見えない。そして、カードを一枚伏せるとそのままターンエンドんをする。
紫苑
LP4000
手札三枚
魔法・罠伏せ一枚
場
「俺のターン、ドロー!手札から『魔導戦士ブレイカー』を召喚。そして、このモンスターが召喚に成功した時、魔力カウンターを一つ置く。」
紅い騎士風の鎧を着込んだ魔導士が召喚され、剣の柄へと埋め込まれた宝石に緑色の光が灯る。
魔導戦士ブレイカーは魔力カウンターを有してる状態だと、攻撃力が300ポイントアップし優秀なアタッカーになり、さらに魔力カウンターを一つ使う事で魔法・罠カードを一枚破壊する事ができる汎用性の高いモンスターだ。
「『魔導戦士ブレイカー』の効果発動!魔力カウンター一つを使い、その伏せカードを破壊する!」
魔力を纏わせ、一閃。緑色の斬撃が紫苑の伏せカードを真っ二つにする。
さらに、紫苑の場には伏せカード一枚のみ。通常は通常召喚に一枚、バックの破壊に一枚……計二枚を消費するところをブレイカーの一枚で代用したか。
「おっと、チェーンして、『終焉の焔』を発動する。フィールド
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