エピソード30 〜盗まれたデッキ 前編〜
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
P4000
◆◇◆
side三沢
神楽坂にチャンスをやってくれと頼み込んだのは俺だが、二人は一体どんな闘いを見せてくれるのか……こう言っては不謹慎かもしれないが楽しみだ。
神楽坂はさっきも言った通り持ち前の記憶力を活かし、コピー先の相手のプレイングを100%真似る事ができる。つまり、今のあいつは武藤 遊戯と同等という事になる。
それに対するのが叢雲 紫苑。一見女子らしい外見だが男らしい……。まぁ、そのことは置いておいて、あいつは一度、月一試験に置いてカイザーを倒している。つまり、この学園のナンバーワンと言ってもいいほどの実力者だ。もっとも評判はあまりよくないがな。理由はあいつのプレイングにあるらしい。決闘した者のほとんどが卑怯だ、狡だと言っていると聞く。だが、そんな噂を差し引いてもカイザーを倒したという事実は揺るがない。一体どんなプレイングを見せてくれるのか楽しみでならない。
「先行は俺が貰う!ドロー!」
お、どうやら先行は神楽坂が取ったみたいだな。
「俺は魔法カード『融合』を発動するぜ。手札の『幻獣王ガゼル』と『バフォメット』を融合し、『有翼幻獣キマイラ』を融合召喚する!」
『有翼幻獣キマイラ』
☆6 ATK2100
背中に翼を生やした獅子がフィールドへと降り立つ。
おおっ、いきなり融合召喚か。1ターン目にしては手札消費が激しい気がするがキマイラは高い攻撃力と破壊された時にバフォメットか、ガゼルを蘇生できるモンスターだったはずだ。相手の出方を伺うにはちょうどいいか。
「カードを一枚伏せてターンエンドだ。」
神楽坂
LP4000
手札二枚
魔法・罠伏せ一枚
場
『有翼幻獣キマイラ』
「おおっ、すげーな。いきなり上級モンスターだぜ!」
「うげっ、キマイラっすか……。」
自身の得意とする融合召喚が行われてた上機嫌な十代に対し、翔はキマイラの召喚に苦い表情をする。
「ん?……どうかしたのか、翔?」
「いや、ボク、あのモンスターだけに完封されちゃって……。」
「……それは、ドンマイなんだな。」
……おいおい。
「俺のターン、ドロー!手札から『神獣王バルバロス』を妥協召喚!こいつは元々の攻撃力を1900にすることによって生贄無しで召喚ができる。来い、バルバロス!」
王の名を持った屈強なモンスターが大槍を携え、紫苑の目の前へと現れる。
バルバロスか。優秀なモンスターだな。妥協召喚したとしてもその辺のレベル4モンスターより攻撃力が高く、『禁じられた聖杯』のような効果を無効にするカードでバルハロスの効果を無効にすれば、攻撃力は3000へと戻り、戦闘に相当強くなる。
「……え?」
分析を行っていると隣にいる十
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ