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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
最後に笑う者は
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けど」
俺は怒る気力を無くし、ただただ呆れる。
「……ほんっとうにお前ら似た者同士だな」
「「ライト(君)程じゃない」」
二人に言われると、俺は苦笑をして、二人を立たせる。
「行こう。後処理が在る」
「ああ」
俺達は崩れる白亜の階段を見て、小さな小島目掛け飛んだ。
小島に降りると、人の気配が無く、静かだった。
「……良かった。間に合ったんだな」
ぽつりとキリトが呟く。
「……本当に良かったのか、キリト?」
俺は改めて聞く。
「ああ。アリスとアスナなら、きっと」
それを聞くと、俺は頷く。
限界加速フェーズが実行された今、俺達には現実世界に帰還する術は無い。ダークなら在るだろうが、先の戦いで一番に倒れ、神世界に強制送還された形跡が在った。つまり、その手は使えない。
予想では、現実世界で菊岡達がSTLを停止させる為に奮闘している筈だが、それも恐らく二十分は掛かる。
何れにせよ、俺達はアンダーワールドに取り残された形となった。
だが、次の瞬間、思いもよらぬ出来事が起きた。
こつ、こつ。
誰かが歩いてくる音。
だが、此処にはキリト、ユージオ、俺しか居ない。
ーーーーーいや、まさか。
俺はそう思い、そちらを見た。そこには、アスナが立っていた。
「アスナ……お前!」
「ごめんね、キリト君、ライト君。……そして、相変わらず泣き虫さんだね。……知ってるんだから。キリト君の事な、なんだって」
俺は呆れるしかない。夫婦揃って大馬鹿過ぎる。
「……覚悟は出来てんのか?コレから二百年はこん中だぞ?」
「平気よ。キリト君が居れば。だって、私はキリト君の恋人よ?」
予想通りの答えに、完全に呆れた。
「……しゃあねぇ。もうこうなったら怪物でも政治でも何でもこいだな」
「相変わらず無茶苦茶言うね、ライト君」
「それが、天城来人だからな」
キリトが言うと、俺は空を見る。
「さて、行こうぜ?この世界を統一しに。世界は……始まったばかりだ!」
俺は言うと、三人は頷いた。
















†††















ダークサイド

2026年8月1日。
俺は審判を待つ間、地上に降りており、ライト、アスナ、キリトの様子見の為、ラース六本木支部に居座っていた。
「いやー、本当に助かったっスよ、この節は」
「結局、俺の分身が基本的に此方をアシストしてましたから、お礼ならシャドウにお願いします」
目の前の男ーーーー比嘉さんに言うと、首を振る。
「でも、結局ダーク君のお陰なんスよ?誇ってもいいっスよ!」
「……人一人守れないで、誇れる訳在りませんよ」
俺はまだ、ライト達を助けられないことに悔やんでいた。
「……それにしても、菊岡も
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