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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
アシムレイトロイド編 愛、覚えていますか 番外
手痛い一撃
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まり、お前はそれを自覚してるってこ」
「黙れよ、クソガキィ!!オスティナート!!」

 オスティナート。意味は執拗。発動した瞬間に。世界は白く染まり。
 まるで方眼紙のようにマス目が広がった。

「へぇ、この力はまずいな。じゃぁ、こっちは創造だ」
「やってみろよ、このクソガキがァ!」

 創造と破壊がぶつかり合おうとした時、hackは気づいた。いや、夢中になりすぎていたというべきか。
 異世界の人物を忘れていた。

 拳、否、砲口を哀しみはサラとライクに向けた。

「させっか、このヤロォオオおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 砕けた刀の刀身を思い切り自身の右掌に突き刺したhackはそのままそれを握りしめ、オスティナートを纏わせて創造の力へぶつけて抗った。

「っ、うぅ!!!!」

 力同士がぶつかり、後に残ったものは何もなかった。

「…………あぁ、過去に飛んじまったか。少しまずいな」

 哀しみは再び闇に消えた。そして、三人は。

「っ痛た……」

 サラは起き上がると周囲を確認してライクを引きよせた。

(ここは…………どこだ?周囲には何もない)

 あそこから……帰って来たのか?
 そう思ったがそれも違った。感覚がリアルすぎるのだ。

 あの世界に風の匂いなどあったろうか?床は芝生の様だが、どうもリアルすぎて帰って来れたとは思えなかった。

「あ、起きましたか?」

 サラは背後を振り向くと、hackの姿があったけれど。

「あなた…………大丈夫なの!?」

 その体はボロボロで、スーツもボロボロ、右腕はちぎれかかっていた。

「すみ、ませんねぇ……あなたを忘れてしまってました。どうも、自分のことになると怒って、しまうんですよ。申し訳ないんですけど、右腕持ってくれますか?」

 サラはおとなしく右腕を持って、断面へ持って行った。

「ありがと、ございます……もう大丈夫です」
「嘘でしょ!?あの怪我がもう!?」
「あー……なんて言ったらいいんですかねぇ。私、アシムレイトロイドのhackっていうんですけど、アシムレイトロイド達は再生能力を全員標準装備として実装しているんです。だからですよ」

「じゃあ、あなた……人間じゃ」
「ありませんねぇ。アイツが言ってた通り、私は処理道具ですから」

 サラは事実、そんなことは思えなかった。
 自信を助けた存在が、道具とは思えなかった。そう、ライクのように。

「さて、じゃあ、今度はそっちの番です。お願いできますか?」

 サラは今まであったすべての事象を放した。hackは納得した様子でそれを聞くと、すぐに立ち上がった。

「じゃあ、サラさん?まずはライクちゃんを治すとこから始めましょうか
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