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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
アシムレイトロイド編 愛、覚えていますか 番外
手痛い一撃
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「ならば聞くが存在しないと誰が決めた?そもそも、その世界に番組がある時点で彼らは存在しているだろう?」
「後ここには人が出る」
「へ?」
サラは背後からの気配にようやく気付いた。それは人の形をしているが、全身真っ黒で人と言えるかわからなかった。
「これが人ですって……」
「そう、人だ。憎悪の塊だよ」
「それが本当に人と言えると思って!?」
器は初めて仮面を外した。その瞳は青く、吸い込まれそうな瞳だった。
「ああ、思うが?なぜならここは人の負の感情全てが集まる場所だからだ。それは形を作ってこうなっている。感情もあれば、肉体もある。しかし……」
「ここにいる者たちは皆、死にかけの体だ。肉体もほとんど、心も死んでいるのさ。それらが形作ってこれがいる」
「心も死んで肉体も死んでいるのに生きている……?おかしいわ、そんなの」
「死人も『人』だよ」
「しばりつけているのは私だ。私の能力でここに呼び寄せている」
「解放する気は……?」
「ないよ。そもそも私の能力だが、使用しているのは別人だ」
器の言ってることが分からなくなっていく中、サラはココから出してと言った。
「済まんが私の力では返せない。しかもその子は此処にいると肉体の不具合でやがて消滅する」
「解放しなさい、さもないと……」
静寂がその場に満ちた。器はため息をつき、サラ達に背を向けると突然言い放った。
「一つ聞こう」
「彼らと違って」
「もし……心も体も完全に砕けた死人が生きていたら……それはもう」
穏やかな口調が突然何かを帯びて。
「『人』ではなくなっているのではないかな?」
その瞬間だった。器から得体の知れない何かを感じたのは。
「あんたは……ッ!!」
今のサラの声を聞けば、すべての人が怒っていると錯覚するだろう。だが違った。
サラは恐怖していた。
(
比
(
・
)
喩
(
・
)
じ
(
・
)
ゃ
(
・
)
な
(
・
)
い
(
・
)
!
(
・
)
)
(こいつが今言ったことは比喩なんかじゃない!人じゃないんだ。こいつは一体……
何
(
・
)
物
(
・
)
なんだ……!?)
目の前にいるはずなのに、人と感じれない。いや、人である可能性に賭けたかったとも言える。だが、しかし。同じ空気を吸っているとは思えないのだ。そして、ある一つの考えがサラの頭を支配した。
(こいつは一体……この世界のどこで生まれたんだ……!!?)
「サラ、気を、しっかりぃ……」
ライクの言葉にサラはすぐ器に向かい直った。
「あーあ、お前はいらないよ。器。数分間でも俺の体を奪ったことは褒めてやるがね。さて、ダークの力を体に完全になじませたが……君は誰だい?どうやら一人は器のようだが」
きょろりとソレは
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