下忍編
カンクロウ
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「チャクラ糸は操るためのもの…どっちのほうが操れる、かな」
その言葉に、カンクロウは動揺し、しかし思いなおす。
カンクロウが持つ傀儡人形がどのような仕掛けなのかは、操り手であるカンクロウにはわかるが、事前情報が全くないカトナには操れない。
その事実に気が付き、彼は安堵し、油断してしまった。
考えることを停止してしまった彼は、気が付き損ねた。
カンクロウが持つ傀儡人形が、いったいどのくらいの数の、どのような技を持っているか、カトナは知らないが知る必要はない。
だって、多様性も何も必要ないではないか。
人間の構造など、どれも似たようなものだから。
カンクロウのチャクラ糸の細さがばらばらになり、一律を保っていたチャクラが引き出される。出すはずだった技が出せず、それどころか出すつもりが無かったギミックが飛び出す。
自分の思い通りに動くはずの体が上手く動かず、チャクラが自分の意のままに操れない。
わけのわからない状態に彼の体は戸惑い、更に、指揮権をカトナに奪い取られる。
「っ!!」
自分に起きている現状がわからず絶句していた彼は、遅れて、自分に起きている事態を察した。
何もチャクラ糸で操れるのが傀儡人形に関係ないのだ。使い手次第では、意識がない人間の体を自在に操れることができる。
それは裏を返せば、意識がある人間でも操れることを意味していた。
チャクラ糸越しに、チャクラ経路をいじくる…単純に言ってしまえばそんな行為に、カンクロウは必死にコントロール権を奪い返そうとしながらも、怒鳴り付ける。
「ばけもんかよ!!」
「まぁ、ね」
そう口答えする彼女の顔に、僅かな焦りが走る。
この作業には集中力がいる。当然だ、現在進行形で人の体の中を好き勝手しているのと同じことなのだから。
ただ、仕組み的なものは医療忍術と変わらない。経絡系をいじることは、まだ、軽度の治療しか出来ないサクラでさえも、やろうとしたらできる芸当だ。チャクラ糸を通して行うのはさすがに人外じみているが、別に医療忍者ならば、やろうと思ってやれないことはない。
しかし、その行為を観衆に晒しているということが、彼女の中に焦りを浮かばせていた。
今現在は逸脱の術をかけているが、残りのチャクラは少ない。それほど長くは逸らせれない。直視されれば…まずいことになる。
カトナはいつだって従順なふりをしなければならない。抵抗の術があると思わせては駄目なのだ。
それ以上に、逸脱の術を重ね掛けしすぎだ。このままでは、本当に隠したいものが隠せなくなってしまう。
はやく、はやく。
焦る気持ちに、彼女は迷うことなく逸脱の術をかけ、その事実から目を逸らす。
そうやって、いくつもいくつも重ね掛ける。彼女はそうや
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