暁 〜小説投稿サイト〜
101番目の舶ィ語
第十五話。『妖精の神隠し』(チェンジリング)の噂
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
私のそれとは意味が違うっぽいね」

「そうなのか?」

「うん。私の食べた子達(ロア)は私の中で生きているからね。モンジ君とはやり方は違うけど、えいっ! って召喚すると出てきてくれたりするんだよ」

「……流石は『魔女』だね。そんな能力まであるのか、キリカには」

「えへへ、凄い?」

「凄い凄いっ」

キリカの頭をナデナデしながら思う。
ロアを召喚して戦う。
俺だけが持つ能力だと思っていたが、他のロアにも似たような能力を持つ奴らがいるわけで。
……果たして俺は今のままで、戦えるのか?

「あれ? 召喚出来るって事は……実質消えてないって事だよな。キリカのは」

「存在は継続しているけど、世界からは存在を把握されていない。つまり『私』の力の一部になった、という認識なんだろうね」

「……流石は『魔女』だな。
それっていつでも呼び出せるのかな?」

「うん。困ったらいつでも言ってねっ」

「いいのか?」

「その代わり、代償を貰うけど」

片目を閉じて、ビッ、と人差し指を向けてきながらキリカは言った。
代償。その言葉はかなり重く聞こえた。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ