第十五話。『妖精の神隠し』(チェンジリング)の噂
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私のそれとは意味が違うっぽいね」
「そうなのか?」
「うん。私の食べた子達は私の中で生きているからね。モンジ君とはやり方は違うけど、えいっ! って召喚すると出てきてくれたりするんだよ」
「……流石は『魔女』だね。そんな能力まであるのか、キリカには」
「えへへ、凄い?」
「凄い凄いっ」
キリカの頭をナデナデしながら思う。
ロアを召喚して戦う。
俺だけが持つ能力だと思っていたが、他のロアにも似たような能力を持つ奴らがいるわけで。
……果たして俺は今のままで、戦えるのか?
「あれ? 召喚出来るって事は……実質消えてないって事だよな。キリカのは」
「存在は継続しているけど、世界からは存在を把握されていない。つまり『私』の力の一部になった、という認識なんだろうね」
「……流石は『魔女』だな。
それっていつでも呼び出せるのかな?」
「うん。困ったらいつでも言ってねっ」
「いいのか?」
「その代わり、代償を貰うけど」
片目を閉じて、ビッ、と人差し指を向けてきながらキリカは言った。
代償。その言葉はかなり重く聞こえた。
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