命蓮寺での軽いいざこざ。
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時に3人に対して無言の威圧をたたきつけたのだった。ちなみに威圧のその強さは、どれだけ騒いでいてもまったく目を覚まさなかった魔理沙と咲夜が、あまりの恐怖心から目を覚ましてしまったほどであった。
そして今、暗基と小傘とぬえはでっかいたんこぶを作るハメになってしまっていたのだ。
「あんた達さぁ、なんで朝っぱらから騒ぐわけ? 意味わかんないんだけど?」
「こっ、これは、その……」
小傘がびくびくしながら答えようとするが、
「なによ? はっきり喋りなさい?」
霊夢の威圧感が半端ではないため、何も話すことが出来ないでいた。その横でぬえもびくびくしていた。
「ぅぉ-、こえぇ……」
「……、なにか?」
「なんでもないから、お札をしまってくれませんかさすがにシャレにならないから」
霊夢がにっこり笑顔で、額に青筋を浮かべながらお札を取り出す。それを必死になって暗基がしまわせようとする。
「あんたもあんたよ零。なんでそいつらのイタズラにイタズラで返すわけ?」
「それはあれだ。おれ、人間であれ妖怪であれ、子供と戯れるのが好きだからさ……」
「それとイタズラ、なにがどう関係ある? 1から説明してもらえないかしらねぇ?」
「うっ……、胸倉掴まないでくれ……」
暗基が必死になって言葉を選びつつ話すものの、張りぼては脆いとはよく言ったもので、まるで口を返すことが出来なくなる。そこで助け舟を出してくれた者がいた。
「霊夢、その辺にしとけよ」
「そうよ。悪気があったわけではないのだし」
魔理沙と咲夜だ。さすがに暗基や小傘、ぬえがあまりにも不憫に思ったのだろうか、霊夢をなだめようとする。すると霊夢は魔理沙と咲夜の方に首だけをぐりんと回転させ、イライラMAXの顔を向ける。
「あんた達、私が睡眠を妨害されることが一番いやなことだと分かっていて、零たちをフォローしようとしてるのかしら?」
「ちがうさ。ここでいつまでも説教してたって、何一つ話が進まないじゃないか。だから、お前にはここらでやめてもらわないと困るんだ」
「魔理沙と同意見よ。何より見苦しいわ」
うん。全くもって勘違いだった。魔理沙と咲夜は暗基たちを心配しているのではなく、ただ単にこの場に耐えられなくなっただけだったのだ。
そして咲夜のその言葉を聞いたとき、霊夢の頭から面白い音が聞こえたような気がしたが、それも勘違いではなかった。霊夢はふるふると震えながら立ち上がり、咲夜をにらみつける。
「なんですって? もう一回言ってみなさいよ?」
「ずいぶんと耳が悪いのね? 博霊の巫女というのは」
「あー、なんでこうなるんだよ……」
霊夢と咲夜がすさまじい霊力を身体にまといながら、戦闘の構えを取る。魔理沙はそれをみて、本当にあきれたように頭を抱える
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