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東方大冒録
命蓮寺での軽いいざこざ。
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「そうだね。わちきも楽しみだよ」
(……、予想が正しければ、おそらく小傘とぬえだな)

今そこでこそこそと何かを企てているのは、多々良小傘(たたらこがさ)封獣(ほうじゅう)ぬえだろう。イタズラ大好物の2人のことだ。きっと寝起きドッキリをしようとでも考えているのだろう。だったら、

(驚かし返してやるか。あしたが楽しみだ)

そう思いながら、そして一気に安心したのか、そのまま暗基は眠った。
































次の日。早朝。

「いい? 巫女、魔法使い、メイドは絶対驚かせたらだめだからね?」
「おっけい! それじゃ、手筈通りに」

ぬえと小傘はみんなが眠っている客間へと、寝起きドッキリをするためにやってきた。ぬえと小傘は、暗基が眠っていると思われる布団へと足を進め、布団が膨らんでいることを確認した。

「ほいじゃ」
「よし!」

ぬえと小傘は、2人で一気に布団を剥ぎ取り、そしてそのまま、

「「くらえ!!」」

顔に思いっきり張り手を打った。はずだったが、手に当たったものが、妙にやわらかかった。

「ん?」
「あれ?」

それを見ると、ただの布がぐるぐる巻きになっていただけだった。そしてそこには、

「上を見てみな? おバカなお嬢さん方?」

とかかれている紙が貼ってあった。

「上……?」
「わちきが、バカ?」

紙のとおりに、2人は上を見上げると、そこには、

Let's(レッツ)! Party(パーリ) Morning(モーニング)!! わるいごはいねが〜!!!」

と叫びながら、天井から棍棒のようななにかを持ちながら落ちてくる暗基がいた。そしてその顔には、なまはげのお面をつけていた。そのため、その見た目に堪えられなかったのか、

「「キャァァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!??」」

全力で泣き叫ぶ二人の妖怪少女が完成した。



















「……」

腕を組みながら、額に青筋を浮かべる霊夢。そして、

「……」
「……」
「……」

黙って正座をさせられる、暗基、ぬえ、小傘。その3人に対し、霊夢は一言言う。

「……、何かいうことは?」

問題。ここから導かれる、3人の返事は、

「……、どうもすみませんでした……」

答え。謝るしかない。
今なにが起きているのかというと、霊夢に怒られていた。
小傘とぬえが泣き叫んだ影響で、霊夢が目を覚ましてしまったのだ。そして、暗基と小傘とぬえが朝っぱらから騒いでいたと理解すると同
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