第七章 歌姫
第1話 夏休み明け
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ん、まだ夕飯作ってる途中なんですが……」
琴里「話は後よ。当麻君はここで十香と四糸乃と一緒に待機。士道は早く支度してーー仕事よ」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
少し、時は遡り。
鳶一折紙の謹慎処分が解除となった。
しかし、その日の陸上自衛隊天宮駐屯地では静かではなかった。
日下部「どういうことですかこれ!」
基地の一室で、塚本三佐が鳶一折紙に対して謹慎解除と、厳重注意をしていたところ、日下部燎子がノックをせずに入ってきたのだ。
苛立ちのまま燎子は上官の机の上に書類束を叩きつける。
折紙も気になってチラッと覗いてみたところ、その内容は驚くべきものだった。
補充要員として外国籍の隊員を十名を導入する。
そう、その十名は全員DEM社の人間。苛立ちを覚えるのも無理ない。
そこで再びゆっくりと扉が開かれた。
そして、十名ほどの外国人が次々部屋へと入ってきた。
「あラ、資料で見た顔ネ。ASTの隊長さんに、トビイチオリガミだったかしラ?私は今日付でASTに配属になったジェシカ・ベイリーでス。以後よろしク」
大仰にうなずいて、右手を差し出してきた。
燎子「……ふん」
不快そうに、燎子はジェシカと握手を交わした。
燎子「あんたらが一体何をしに来たかは知らないけど、ここで好き勝手な真似はさせないわよ。私の命令に従ってもらうから」
ジェシカ「……あなたの命令に従えば、精霊を倒せるのかしラ?」
燎子「……何ですって?」
確かに。
対精霊部隊でありながら一体の精霊も狩れていない。
ジェシカ「精霊すらまともに倒せないアナタたちがDEMのアデプタス・ナンバーである私たちに敵うとでも思ってるノ?」
燎子「ちょっと、あんた大概にーー」
と、燎子がジェシカを止めようとしたところで。
辺りに甲高い警報が鳴り響いた。
燎子「……!折紙、出勤準備よ!腕は鈍ってないでしょうね!?」
折紙「当然」
折紙が駆け出そうとした時、またもジェシカたちが笑みを浮かべてきた。
ジェシカ「鈍っていようがいまいが、精霊を殺せないと同じじゃないノ?」
折紙「……」
燎子「やめなさい。今はそんな場合じゃないでしょ。それで?あんた達はどうするの?」
ジェシカ「そうねェ……丁度いいタイミングだし私たちも出撃しましョ。アナタたちに戦い方を教えてあげるわ」
その時だった。
ジェシカ「ただシ、私たちは特別な任務を帯びてるノ。場合によってはそちらを優先させてもらうワ」
折紙の手に、小さい紙を握られたのは。
燎子「特
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