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トールと従者
2部分:第二章
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言葉を聞いてさらに笑顔になる。そしてだ。
 ロキもだ。親達の話を聞いてこう言うのだった。
「それはいいことだ。賢い子供達はだ」
「はい、この子達はですね」
「いいというのですね」
「神から見てもいい」
 子供達とトールを交互に見てからだ。ロキはこう答えた。
「実にな」
「そうだな。全くだな」
 トールも笑顔で応える。しかしだ。
 ロキはその目に考える、企みとも思える目の光を宿らせたのだった。そしてだ。
 トールが用足しに席を外し親達が彼の案内に席を立った隙にだ。ロキは子供達にこう囁いたのだった。
「実はだ。山羊が美味いのは肉や内臓だけではないのだ」
「えっ、他にもですか?」
「食べられる場所があるんですか」
「実はそうなのだよ」
 含み笑いと共にだ。子供達の横の席に来て囁いていく。

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