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東方変形葉
新鮮な日常
第五章 不変知らずの幻想郷
東方変形葉58話「仏教は恐ろしい」
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手はないでしょ?」
「……っ!まさか、お前!」

解放「世にも奇妙な魔法変化」

 あのレーザーは“萃”。相手や大気中の魔力をあつめる効果があるのだ。あつめられた魔力は圧縮されたのちに俺のもとに届くので、相手はなかなか気づけない。
「うっ!?」
「くそっ、してやられた…」
 あちらこちらで紅い弾幕が高速で同心円状に広がる。魔法は苦手分野だが、多少なら使える。今は炎の魔法だ。このスペカはあらゆる魔法を最大限以上にまで強化することができるのだ。だから俺の、魔理沙の足元にさえ及ばない魔法であっても最強クラスの魔法になるのだ。
「うぅ……ここまでです、か」
「葉川裕海、といったか……ふん、覚えておこう」
 そして二人は炎の海にのまれていった。
 弾幕を解除し、気絶した二人を隅で寝かせる。実はあのスペカ、反動がかなり大きいからここまで見破られたら危ないところだった。
「ゆ〜うみ〜♪」
「わぁっ、ルーミアか。ふぅ、ちょっと休ませてね。さっきのでかなり疲れたよ……」
「癒しの変化とかいじれないの?」
「それはね、それこそ反動が大きいんだよ。肉体は人間だから、みんな気が付かないだけで実はちょっと体を動かしただけでもありとあらゆる細かな血管が破けているんだ」
 ルーミアは首をかしげたが、すぐに首をおこした。
「つまり、ゆっくり治さないと後遺症みたいなのが残るってこと?」
「理解が早いな。まあ、あと5分ぐらいで回復するから、ね」
 壁にもたれかかり、休憩をする。そのとき、ルーミアがなにやらそわそわしはじめた。
「どうしたの?」
「いや、その、ね。あの……ゆ、裕海を食べたくなって…」
 ……そうだ、この子は人食い妖怪だった。力が大きくなれば、その分蓄える力も大きくなければならない。つまり、人間を食べる量が増えるということ。
「人食い妖怪、ね。人を食わずして生きる方法はないものかな」
 俺の能力は、生物の種類自体は変えられない。
「う〜、食べたいよぉ……ぺろっ」
「ひゃっ!?首筋なめないで!」
 あわてて食欲を抑える変化を施す。ぐるぐる鳴っていたルーミアの腹の虫は落ち着いたようだ。
「はぁ……」
 おそらく、再封印する必要があるのだろう。でなければ幻想郷のパワーバランスが乱れてしまう。
 ほとぼりが冷めたら再封印の許可をもらうか。
「……ん、あっちも封印が解けたみたいだね。仕方ない」
「うー、だっこ」
「抱っこしながら戦えるスペックは俺にはない。あとで気が済むまでだっこしてあげるから、ね?」
 うー、と渋々了承すると、ひっぱっていた俺の服の袖を離した。
 船の外へ出ると、女性がいた。以前見た魔界とは違う、奇妙な色をした空に浮かんでいた。
 あと、霊夢もいた。
「えっ?霊夢いたの?」
「いたわよ」
「あら
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