新鮮な日常
第五章 不変知らずの幻想郷
東方変形葉58話「仏教は恐ろしい」
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前回のあらすじ。異食症予備軍のルーミアは最強に覚醒しました。どゆこと?
「もう、はやくはやく〜!早く来ないとわたしが全員倒しちゃうよぉ!」
「…瞬間移動かのように高速移動したと思ったら、いつの間に倒しちゃってるよこの子」
ルーミアってとんでもない強さを秘めていたんだな。少年漫画好きにはたまらなさそうな設定だ。……設定って何だよ。
「はぁ、はぁ。ご、ご主人、やっと宝塔探してきたぞ」
「よくやりました!えらいですよナズーリン!」
「ご主人を殴りたいところだけど、今はそうこうしてる暇はないようだ」
目の前に現れたトラっぽい人とネズミっぽい人の寸劇が終わった時、俺のほうを向いた。あれ?俺だけ?あっ!?またルーミア消えてる!?
「よくも船の中を荒らしてくれましたね!」
「いや、俺じゃないんだが……」
「毘沙門天様の弟子が、この宝塔が、あなたの悪しき心を浄化いたします!」
「なんで俺が悪人みたいになってるの……まあいいや、面倒だし一枚で終わらせようかな」
そう思ってスペカを取り出した時、妙な感覚に襲われた。世界が歪んで見えるような、めまいのような。しかしすぐに元に戻った。なんだろう、風邪かな?
宝塔 「レイディアントトレジャーガン」
相手がスペルカードを唱えた。広範囲に伸びるレーザーにぐにゃりとした小さな光線がまとわりつく。体をくるくると回転させながらそれらをよけた瞬間、レーザーは弾幕となってぐにゃりと散らばる。めんどくさいパターンだ。
凶変「平行世界不均衡」
レーザーが天と地をつなぐようにして伸び、くねくねと不規則に踊りだす。そして、そのレーザーから弾幕が散布される。
「くっ!?少ない弾道でここまで効率よく……!」
「まだまだ。スキルカード、『魔萃・1stレイ』」
魔法陣を2つほどだし、不規則に動かす。魔法陣からは小さなレーザーが連続で発射されるが、実は威力は無いのである。要するにハッタリレーザーだ。
しかし、敵はそんなこと知るはずもない。
そのとき、鼠のような妖怪が口を出した。
「ご主人、そのレーザーはハッタリだ、だまされるな」
「うぇっ!?なんでわかっちゃってんの!?」
「ふん、簡単だ。お前のスペルカードのレーザーは弾幕と重なったとき弾幕は見えなくなったが、そのレーザーは弾幕が透き通って見えるだろう?質量がない証拠なのだよ」
……思わぬ伏兵か、響希みたいなやつだ。なるほど、ちょっとおもしろいな。
「ありがとうございます、ナズーリン!」
「けど、ちょっと惜しいな」
「「?」」
鼠の妖怪と寅っぽい妖怪が首をかしげた。さすがにここまでは見抜けなかったようだ。
「いつの間にか来ちゃってるけど、ここって魔界でしょ?魔界の大気中には魔力が当然漂ってるわけだ。なら、それを利用しない
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