3部分:第三章
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たのだった。
「俺を倒せる者なぞいない」
「竜になっているからか」
「神である御前に俺が倒せるか」
「いや、無理だ」
闇の中にあるであろうその巨体を思い浮かべてだ。ローゲは答えた。
「私に御前は倒せない」
「では神々の主ヴォータンはどうか」
「ヴォータンが御前を倒せるのならとっくにここに来ているな」
ローゲが指摘するのはこのことだった。ローゲはヴォータンの性格をよくわかっていた。
「違うか」
「そうだな。あの男はそういう男だ」
「目的の為には手段を選ばないところがある」
ローゲはあえてだ。ヴォータンに対する評価はそのトーンを低くした。
「だから御前を倒せるのならばだ」
「そういうことだな」
「私はヴォータンも嫌いではない」
何故そのトーンを低くしたかもだ。ローゲは言った。
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