1部分:第一章
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帯がある。
その彼を傍に置きながらだ。ローゲは言うのだった。
「その代わりあるもので我慢してもらう」
「あるもの?」
「あるものとは何だ」
「これだ」
こう言ってだ。ローゲはその手にあるものを出してきた。それは。
指輪だった。黄金に赤、血の様な赤を含ませた指輪だ。その指輪を見せてきたのだ。
その指輪を見せてだ。ローゲは言うのだった。
「この指輪を御前達にやろう」
「何だ、その指輪は」
「その指輪も神々のものか」
「今はな。かつてはラインの少女達が持っていた」
ローゲはその指輪の由来も巨人の兄弟達に話す。
「そしてニーベルング族のアルベリヒが奪い指輪にしたものだ」
「ラインの乙女というとあの黄金か」
「ライン河を照らしていたあの黄金か」
「それを指輪にしたものか」
「そうなのだな」
「そうだ。御前達にはフライアの代わりにこれをやろう」
ローゲは彼等と対峙したうえで告げる。
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