第十八章
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「貴方やシドと違って」
「やれやれ、じゃあ私は何なのかな」
「姿形は人間でも人間ではないわ」
「じゃあ化けものというのかな」
「そうよ、インベス達と同じよ」
今彼が共に戦っている彼等と、いうのだ。
「心は同じ。化けものよ」
「やれやれ、言ってくれるものだね」
「ならインベス達との共闘についてどう思うのかしら」
「心地よいよ」
うそぶくのではなくだ、彼は本音で語った。
「気が合うね」
「そう言えること自体がね」
「私達が人間じゃない」
「そうよ、その通りよ」
まさにというのだ。
「その証拠よ」
「面白いね、けれど私はそう言われても何とも思わない」
まさにとだ、デュークの言葉は何も動じていなかった。そして動じていないままだった、彼はまた言ったのだった。
「私は今が最高だと思っているよ」
「やっぱり貴方はそうした存在よ」
人の姿形をしているが、というのだ。
「どうしようもない性根の持ち主よ」
「何度も言ってくれるね、そして君はどうするのかな」
「生き返ったことでもう答えは出ているわ」
自分が何をするべきじか、そのことへのというのだ。
「後は戦うだけよ」
「ではこれからだね」
「ええ、貴方達と戦うわ」
こう言ってだ、湊もまただった。
その手にシステムとロックシードを出す、そして。
再び仮面ライダーマリカとなった、そうして斬月・真が戦う場所に入って彼に言った。
「ここは私に任せて」
「そうさせてもらっていいか」
「貴方は戦極凌馬を頼むわ」
その彼をというのだ。
「デュークをね」
「わかった、ではな」
斬月・真はマリカの言葉を聞いて頷いた、そうしてだった。
この場は彼女に任せて先に進んだ、その先にいるデュークを目指して。
そうして遂にデュークとの一騎打ちに入る、そこでだった。
デュークを攻める、そうして押すが。
ここでだ、デュークはあっさりとだ。己の劣勢を認識して。
退いた、この時彼は軽くこう言った。
「さて、仕切り直しとしようか」
「逃げるつもりか」
「そうだよ」
斬月・真にもあっさりと返す。
「ここはね」
「そうか、しかしだ」
「そう簡単にはだね」
「行かせるつもりはない」
斬月・真にしてもというのだ。こうしたことを話してだった。
そうしてだ、そのデュークを追おうとすると。
その前にまたインベス達が出て来た、しかもその数は。
これまで以上のものだった、その数にはだ。
斬月・真も足止めをされた、その間にデュークはさらに逃げようとする。しかしここでだ。
そのデュークの前に一人の男がいた、その彼は。
赤と黒の服、それに鋭い目を持っている。彼はというと。
「死んだと聞いたんだがね、君も」
「同じ理由だ」
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