第十四章
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すぐに駆け付けてきてだ、その最中に。
「変身!」
五人共変身した、そのうえで戦闘に加わってだった。
ウィザードは龍玄のところに来てだ、彼に言った。
「間に合った様だな」
「はい、有り難うございます」
「俺達も戦わせてもらう、しかし」
「はい、インベスはですね」
「これで終わりじゃない」
「上級インベスがまだです」
これが龍玄の返事だった。
「ですから」
「その連中が出て来てからか」
「戦いの本当のはじまりです」
今この場での戦いの、というのだ。
「そうなると思います」
「そうだろうな」
「じゃあ連中を引き摺り出して倒すか」
ビーストは腕の指を鳴らす動作をしつつ言った。
「ここでな」
「そうしましょう、ここは」
龍玄はビーストのその言葉に頷いてだった、そのうえで。
援軍を得たライダー達は斬月・真の指揮の下統制が取れた動きでインベス達を倒していった。戦いは一気にライダー達に傾いたかに思われた。
だが暫く戦いが続く中でだ、前から。
龍玄達の読み通りだった、彼等が来たのだった。
上級インベス達が戦場に出て来た、斬月・真は彼等の姿を認めて言った。
「あの連中を倒してだ」
「ここで、だな」
ウィザードが応えた。
「全て倒して」
「そしてスサノオも引き摺りだす」
それが斬月・真の考えだった。
「そのうえで戦いを終わらせる」
「必ずだな」
「そうする」
こう言ってだった、斬月・真は弓矢を構えそれをビャッコインベスに対して向けようとした。まずは彼からだった。
そして弓矢を放った、これでまずは一人と思われた。しかし。
その矢が途中で止まった、それを見てだった。
ライダー達は仮面の下の眉を顰めさせた、その弓矢を止めたのは。
「生憎だけれど彼等にはまだ死なれたら止まるんだよ」
「御前死んだ筈だぞ!」
シグルドがその彼に対して叫ぶ。
「リーダーにな!」
「そう、一度はね」
男は戦極凌馬だった、斬月・真の矢を横から掴んだ状態で悠然としての言葉だった。
「私は死んだよ」
「まさか」
「そう、そのまさかなのだよ」
悠然としたままの態度は変わらない。
「私は蘇らせてもらったのだよ」
「もらった、か」
ウィザードはその言葉に反応した。
「貴様を生き返らせたのはあいつか」
「あいつ、まあ私は誰にも仕えるつもりはないがね」
この辺りは戦極らしい考えだった。
「少なくともあの神は私を必要だと判断して蘇らせてくれたよ」
「また悪事をさせる為か!」
ナックルはかなり露骨な嫌悪を見せていた。
「御前を生き返らせたのか!」
「悪事、私は私の望むことをしているだけだがね」
戦極はナックルに対しても悪びれなし。
「それを悪事と言われても気
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