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リリなのinボクらの太陽サーガ
蟷螂
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座り込んだ。同時にリーゼ姉妹が急に頭を抱える。

〜〜♪♪

「頭が……! 痛い……!」

「どうした?」

「ダメ……来ないで、サバタ!」

そのまま二人とも蹲り、「大丈夫か!?」と強めに尋ねる。するとしばらくして、二人はゆらりと立ち上がり、焦点が定まっていない瞳をしながら返事をしてきた。

「大丈夫……さあ、入って……」

「どうぞ、暗黒の戦士……所長がお待ちよ」

「……?」

何だか様子が変だ。これは……何かあるな。少女は部屋に入る事を拒んでいるようだし、あえて俺一人で行く事にしよう。それで多くの調度品が飾られたり、高価そうな椅子や家具が置かれていた部屋内へ少女を除いた面子で入る。俺が彼女達の様子を案じている間にリーゼアリアが所長室の扉を閉める。

……ピッ。

「ん? 扉をロックしたのか?」

〜♪♪♪

「……ええ……そう、よ……? それが……どうか、した……?」

「もしかして……私達の、こと……信用、できな……い?」

「おまえ達……さっきから一体どうしたんだ? 口調が明らかに変だぞ」

「やっぱり……協力、なんて……無理だった、のよ……。元々、敵同士……だったのだから」

「じゃあ……仇、とっちゃっても……いいよね? 敵は……倒さないとね」

直後、リーゼロッテから正拳突きが放たれ、リーゼアリアから魔力弾が向かってきた。反射的に俺は正拳突きを身のこなしでかわし、魔力弾は暗黒剣で打ち消した。しかしリーゼ姉妹が急に敵に回った事に、俺は納得がいかなかった。彼女達は俺が闇の書の件を終わらした事を受け入れ、新たな道を模索し始めた。それなのに突然手の平を返したかのように攻撃してくるのは流石に妙だ。

何度か攻撃を対処し続けていると、周波数140.85からCALLが入った。

『サバタ。シャドーモセス事件のFOXHOUNDの記録を辛抱強く探ってみたら、興味深い事実が記されていました。FOXHOUND部隊には、他者を洗脳する力を持った超能力者がいたようなのです』

「洗脳? という事は……」

『ええ。恐らくリーゼ姉妹は、超能力者の力が込められた洗脳ミュージックを使われて操られているのです。決して彼女達に殺傷武器を使ってはなりません』

「はぁ……リーゼ姉妹は曲がりなりにもエースなのだろう? その二人相手に殺傷武器を使うなとは、厳しい注文だな。だが……」

通信を切って一旦彼女達と距離を取った俺は左手を突き出し、手を仰ぐように動かす。それは俗に言う、挑発ポーズだ。

「いいだろう、まとめて相手してやる」

『……ッ』

すぐさま飛び掛かってきたリーゼロッテの拳を、俺はCQCで逆に彼女の腕を捉えて彼女の体躯をひっくり返し、全体重を乗せて勢いよく床にたた
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