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リリなのinボクらの太陽サーガ
蟷螂
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い物だったかもな。

さて、地下2階は今までの場所とは少々趣が異なっていた。具体的には建築や機材、設備に使われている技術がこれまで見てきた物より優れていて、管理局と引けを取らないどころかそれ以上かもしれないと感じた。

〜♪♪

「やっと到着したみたいだね」

「想定より少し遅かったわね。無事だったから良かったけど」

本棟地下の妙な技術力の高さは気になるが、それは置いといてエレベーターの近くで待っていたリーゼ姉妹と合流できた。ホールの警戒網に関して問い詰めたい所だが、警戒が厳重になっていたのは俺にも責任があるかもしれない。なにせこの子の狙撃を潜り抜ける際、途中にあった監視カメラへ何の対処もしていなかったからな。向こうはホールに誘い込んで確実に包囲出来る様に待ち構えていた可能性がある。何とか潜り抜けたから問題ないが。

さて、リーゼ姉妹と合流を果たして気付いたが、無線を通す度に聞こえていた歌が何処かから流れていた。もしこの歌を彼女達が流しているのだとすれば、敵に居場所がバレバレだ。今の内に注意しておこう。

「音楽を聴く行為に精神的リラックスなどの効果があるのはわかるが、こういう場所では控えた方が良い。周囲の音を聞き逃したりする可能性があるぞ」

「あは! 大丈夫だよ。そんな迂闊なミスはしないから」

「あなたに心配されなくとも、全然問題ないわよ」

「……そうか」

それにしても無線ではわからなかったが、何故か二人の声質がこもり気味に感じる。この場所ではそういう音響が働いてしまうのか? 普段より気を付けておこう。

「ところでさっきからダンボールを被ってるその子は?」

「ああ、色々あって俺が保護している。今後の探索において、おまえ達にもこの子の事を話しておいた方が良いと思って、一度合流したわけだ」

「でもなんかすっぽり隠れてるから、まだよく顔が見えないわよ?」

「案外気に入ったようでな、そのままにしてあげてくれ」

「ふ〜ん……ところでちょっと移動しておかない? ここだとエレベーターで移動してきた敵に気付かれるかもしれないし」

「そうね、ロッテにしてはまともな意見だわ。ひとまず所長室へ行きましょう、あそこは制圧したから敵の姿は無いわ。一時的だけど安全な場所よ」

「私にしてはって、ちょっと酷くない……?」

「…………」

顔に縦線が入ってリーゼロッテが落ち込むが、まあ俺と出会ったのが運の尽きだろう。ところで少女はさっきからダンボールを被りっ放しだが、一体何がそこまで気に入ったのだろう? ここに敵はいないはずなのだが……安全を確認した場所で聞いてみよう。

彼女達の案内で俺達は地下2階の奥にある所長室へ向かい、その入り口に着くと突然、少女が隅でダンボールを被りながら
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