番外編:大掃除
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のことをね…」
ルカ「タケルさん?ああ、あのいつも僕達の邪魔しに来るあの人ですか?あの人がどうかしましたか?」
ティアナ「うん、大輔さんは目茶苦茶あの人のこときらってるけど、タケルさんの気持ちも分からなくはないんだ。戦うのが怖いっていう気持ちも何となく分かるし」
ルカ「そうですね。寧ろタケルさんの戦いを避けようとするのが当たり前で、僕達のように最初から戦う気があるのがおかしいんだと思います。彼等の場合は事情もロクに聞かされてなかったらしいですから。向こうのゲンナイさん達がいかに無能だったのかが分かります…まあ、事情があるんでしょうけど。」
せめて遣いのデジモンを向かわせて説明するというのは思い付かなかったのだろうか。
ルカ「タケルさんのやり方も思想も、僕も正直自己中心で腹が立ちますが、タケルさんだって好きでああなった訳じゃない。……幼い頃に自分の発言が災いしてご両親が離婚し、半身とも言えるパートナーを一度失った…。少しくらい同情する余地はあると思いますよ?」
口先の言葉ではなく、ルカはきっと本当にそう思ってくれている。
ティアナは不思議とそう確信した。
ルカ「まあ、かかって来たらかかって来たで返り討ちにすればいいんですよ。基本的に進化時の性能にばかり頼り切って自分が鍛える努力をまるでしてこなかったタケルさんに僕達は絶対確実に何があっても永遠に負けることはありません。というか有り得ません」
どんなに強くなっても慢心はしない。
慢心は敗北を招くから。
だから時折時間の合間を縫って鍛練を続けているのだ。
どんな敵が来ても絶対負けないために、自分の限界を超え、そして更にその限界を超えるために。
ティアナ「うん…缶詰ご馳走様。さて、掃除の続きをしないと…何で私達がゲンナイさんの家の大掃除をしないといけないのか目茶苦茶疑問があるけどね」
ルカ「はい…まあそうですね」
一応自分達より年上ではあるし、年上に対する敬意というものをルカも心得てはいた。
時折殺意は沸くけれど。
とにかく二人は大掃除を再開した。
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