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ドリトル先生と学園の動物達
第十二幕その七
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「英語や中国語、ヒンズー語にスペイン語と」
「世界の主な言語で書いておくのですね」
「そうするべきだと思います」
 先生は日笠さんに穏やかなお顔で提案するのでした。
「それでどうでしょうか」
「そうですね、それはいいですね」
 日笠さんは微笑んで先生の提案に賛成の意を示しました。
「日本語だけでないのなら」
「それなら余計に効果があると思います」
「それではその様に」
「はい、これでこうした騒動の再発が」
「起こる可能性がかなり減りますね」
「そうですね」
「こうした対策が必要なのですね」
 ただ入口に注意書きを書くだけでなく、というのです。
「中にも」
「一回見ただけでは見ていなかったり忘れていたりします」
 先生は人間のこのこともでした、日笠さんにお話しました。
「ですから」
「看板としてあちこちに立てて」
「見てもらいまして」
「そして見回りも出せば」
「かなり違います」
 これまでとは、というのです。
 そして、でした。ここまでお話してでした。
 日笠さんは先生にです、こうしたことも言いました。
「私も園内、館内を見回りますが」
「職員さんだからですね」
「はい、先生は動物園にも水族館にもよく来られますので」
 それで、というのです
「お会いした時はお願いします」
「はい、僕も時間があれば」
「その時はですね」
「一緒に見回りをさせてもらいます」
 その時はというのです。
「そういうことでお願いします」
「それでは」
 このことを約束したのでした、そして。
 そのお話をしてでした、先生はです。
 日笠さんにです、笑顔でこうしたことを言いました。
「それでなのですが」
「はい、何か」
「実は土曜日に妹が来まして」
「妹さんがおられたのですか」
「そうです、イギリスにいるのですがご主人のお仕事の都合でよく来日してきまして」
 それで、というのです。
「妹の会社のお茶を貰いましたので」
「そのお茶をですね」
「これからどうでしょうか」
 日笠さんにお茶を誘うのでした。
「二人で」
「ご一緒させて頂いて宜しいのですね」
「はい」
 笑顔での返事でした。
「お願いします」
「それでは」
 こうして日笠さんと先生は研究室の中でサラがくれた紅茶を楽しむのでした、そこにはちゃんとティーセットもあります。
 そのティーセットを見てです、日笠さんは先生に言うのでした。
「先生はいつもティーセットを欠かしませんね」
「はい、メニューは変わりますが」
「毎日召し上がられていますね」
「一日一回は口にしないと」
 どうしてもというのです。
「落ち着きません」
「先生にとっては絶対のものなのですね」
 そのティーセットがというのです。
「そうなので
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