第九章
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「私は彼を二度と蘇らさせない」
「そういうことだよ」
「じゃあ誰が使うんだよ」
城乃内は青年の甦させるという言葉に違和感を覚えながらも今はそのことは置いておいて青年に対して問うた。
「シグルドは」
「もう一人変身した人がいたね」
「ペコかよ」
「うん、彼だよ」
まさにその彼だというのだ。
「彼に来てもらえばね」
「シグルドになれるんだな、あいつが」
ザックは目を瞬かせて返した。
「そうなんだな」
「その通りだよ」
「そうか、それでか」
「まずは一人だよ」
ライダーが加わるというのだ。
「そしてね」
「おっと、そこから先はな」
サガラは笑ってだ、青年に横から言った。
「今はな」
「言わない方がというんだね」
「ああ、そうしような」
こう言うのだった。
「とりあえずは」
「わかったよ。それじゃあね」
青年もサガラの言葉に頷いた、そしてだった。
そのうえでだ、青年は話を止めてだ。ライダー達にあらためて言った。
「もうすぐこの街にスサノオがインベスの大軍を送って来るから」
「我々はか」
「ライダーになって戦ってもらうよ」
こう言ってだ、早速だった。
青年はライダー達にシステム、ロックシードをそれぞれ手渡した。斬月・真に龍玄、ブラーボ、グリドン、ナックルのそれを。そうして言うのだった。
「ロックシードも沢山あるから」
「あとあいつも呼べよ」
サガラはペコについても言及した。
「とりあえず六人だな」
「わかった、ではだ」
呉島が応える、そしてだった。
ライダー達はそれぞれのシステム、ロックシードを自分達それぞれの手で掴んで手に入れた。それからだった。
街に出た、途中ザックがペコを呼んで彼とも合流した。ペコはシグルドを受け取ってからザックに驚いた顔で問うた。
「俺がなんだ」
「ああ、黒影・真じゃなくてな」
「シグルドなんだ」
既に携帯で話をしていたので話自体はスムーズだった。
「俺が」
「頼むな、またインベスが来てな」
「そのスサノオってのと」
「戦うことになるんだよ」
「俺達六人で」
「そのことだけれどな」
ここで城乃内が二人にこう言った。
「何か気になるんだよ、俺」
「気になるって何がだよ」
「いや、黒衣の青年言ってただろ」
かなり真剣な面持ちでだ、城乃内はザックそしてペコに話すのだった。ライダー達は今は横一列になり道を歩いている。
「蘇るだのとりあえず六人だとかな」
「ああ、そういえばそうだよな」
言われてだ、ザックも気付いた。
「言ってたな」
「そこが気になるんだよ」
「そうなのか」
「まさかと思うけれどな」
「そのまさかかも知れないですよ」
光実がここでだ、城乃内達に言って来た。
「蘇るってことは
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