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タケミカズチ、抜錨します。
次元覇王流
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?私はいつものことではあるのだけど、目を覚ました時にルームメイトのタケミカズチさんがいないから、何をしているのかと思って彼女を探していただけなんだけど」
「え?タケミカズチさんも朝早いんですか?」
「そうね。私が目を覚ます時間はいつも0630時なのだけど、その時間帯に寮の部屋に居たことがないし、少なくとも0600時より前の時間帯には起きて、部屋から出て行ってるみたいね」


ただ立ち止まっているのも何なので、私は吹雪さんの隣に並んで歩きながらタケミカズチさんのことを説明した。ちなみに吹雪さんも小休止を兼ねてか、同じ速度で歩いてくれている。


「演習場で艦載機の錬度を上げているんでしょうか?」
「それがそう言う訳でも無いみたいなの。さっき演習場に行ってみたのだけど、誰も居なかったから……」
「それじゃあ、タケミカズチさんは一体どこに―――」


吹雪さんが「どこにいるのか?」といったことを口にしようとした瞬間、旗がはためく時に聞こえる様な音が耳に入ってきた。ただ、旗音としてはとても違和感のある音です。

何故なら、聞こえてくる音は自然にはためく旗音とは違い、とてもリズミカルで自然に生み出された物とは思えなかったからである。

私は吹雪さんと顔を見合わせ互いに頷くと、音の発生源へと向かった。音の発生源は鎮守府庁舎と所管学校の中間にある雑木林の手前だったんですが、そこには小さな建物が1つだけありました。これは―――


「演習場――というより道場みたいですね。この鎮守府で働いている海兵さんや憲兵さん達が鍛錬でもしているんでしょうか?」
「そうね。この鎮守府には提督以外にも軍人さんはいるものね。その殆どが事務員として働いているとは聞いていたけど、軍人である以上日々鍛錬をしていてもおかしくはないわ」


吹雪さんの質問に対して私はそう答えながら、道場の入口に掛かっている看板へと目を向けた。その看板には次元覇王流と書かれていた。


「あっ、あれ?次元覇王流?」
「どうしたの吹雪さん?この流派を知ってるんですか?」
「あのどういった流派かは知らないんですが、何故か聞き覚えのある名前なんです。なんか、ここ最近耳にした流派の様な……」


吹雪さんがこの次元覇王流という流派について思い出そうとしていると、道場の中から何かが爆ぜる様な音が聞こえてきた。

普通の道場から聞こえてきてはならない様な音だったこともあって、私と吹雪さんは思わず道場の窓へと駆け寄り、中を覗き見た。すると、そこには道着を着たタケミカズチさんを始めとする艦娘がいました。

確認できる艦娘はタケミカズチさんに金剛さん、比叡さん、榛名さん、霧島さん、鳥海さん、天龍さん、龍田さん、川内さん、神通さん、暁さん、響さん、雷さん、電さん、望月さ
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