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とある愚者の転生記
リリカルなのは編
第六話 いや、化け物と言われても
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つけちゃうかもしれないよ」
「そんなん、誰だってそうです。というか、人なんか簡単に死ぬんです。力が強い事が悪いわけじゃない。使い方が問題なだけです。ぶっちゃけ、拳銃持っている知らない人間とすずかさんでは、拳銃持っている知らない人間のが怖いです。」

「それじゃ、のび太君は私の事を気持ち悪く思わないの?」
 すずかさんがすがるように聞いてきます。

「俺個人としては全然。むしろ、すずかさんのほうが俺が怖くないですか? 改めて考えると俺の持つ力は、普通に人を殺せる力ですよ」

「………、私はそんなことは思わないよ」
 少し驚いたようだけど、すずかさんははっきりと答えてくれます。

「それは良かった。せっかく友達になれたんだから、嫌われたくないですしね」
「私もそうだよ!」
 少しは元気が出てきたみたいです。

「それじゃぁ、話もまとまったようなんで契約に入りましょう」
と、忍さんから提案される。

「契約?」
「そ、契約。「夜の一族」のことを他言しないようにしてもらうためにする契約よ」

「何するんです?」
「簡単よ。すずかと恋人になればいいのよ」
「お姉ちゃん!!」
 すずかさんが顔を赤くして声を上げる。おいおい、まだ小学生だぞ。

「冗談よ。ただ誓ってくれればいい、ただその誓いを破れば………」
「あぁ、そうですか。わかりました、誓います。このことは誰にも口外しません」
(まぁ、リニスが聞いてるのは気付かない方が悪いと言うことでノーカンだよね)
(のび太………)

「誓約はなされました。本当は月村家の身内にするために結婚とかさせるんだけど………。まぁ、まだ小学生だしね」
「もうお姉ちゃん!!」
 すずかさんの顔は真っ赤ですが、これでとりあえず納得はしてくれたみたいだ。
 
 なんとか、追求をしのぎきったようで、その後、猫天国をもふもふ味わって家に帰った。
 恭也さんは忍さんと2人でどっか行った。
 「チッ、リア充が」と思った俺はきっと悪くない。
 リニスが月村家の雄猫に言い寄られてたのも俺は悪くない。と思う。

 その夜、月村姉妹がどんな話しをしていたか、それはまた、別の話し………。
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