リリカルなのは編
第六話 いや、化け物と言われても
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形なのでしょう。
ノエルさんに応接室に案内されると、月村忍さん(事件当時紹介された)とすずかさん、それと高町恭也さんがいました。おそらく関係者ということなんでしょう。
「とりあえず、今回の事に関して、月村家当主として、お詫びを先に言わせてもらいます、誘拐事件に巻き込んでしまいご迷惑をおかけしました」
向かいあったソファーから立ち上がって、忍さんとすずかさんが頭を下げてきます。
「いや、お気になさらないでください。偶然巻き込まれただけですから。それで、すみません。連れてきた猫を出してもよろしいですか」
小学生の返答じゃないな、と思いつつ、リニスをケージから出して抱えつつ、ひとしきり、リニスの名前や月村邸で飼っている猫の話しをして場を和ませます。
「それでここからが本題なんだけど。何故すずかが狙われたかなんだけど………」
「み、身代金とかじゃないんですか?」
「お金じゃないわ。理由は月村家にあるの」
「月村家に?」
と言った瞬間、恭也さんから頭に向けて何か飛んできます。思わず、頭を傾げて避けてしまいました。どうやら手元にあった角砂糖のようです。
「君は何者だ? 只の小学生に今のはかわせない」
どうやら、間抜けなミスをしてしまったようです。恭也さんからはまだ敵意を感じませんが、最初からこちらに疑問を持っていたようです。あるいは入口の扉に控えているノエルさんも逃亡防止のためにいるのかも知れません。
「いや、只の小学生ですが。と言っても信じてくれませんか」
(どうするんです、のび太?)
(どうするって言ってもある程度正直に話し、穏便に済ませるしかないなぁ。ただ、もしものために転移呪文だけ準備してて。さて、どこまで話すべきか………)
(わかりました)
リニスと念話で打ち合わせです。
「只の小学生は、誘拐事件に巻き込まれて、平静で家に帰らないし、大人に蹴られたら無事にはすまない」
うわぁ、言われてみればその通りだ。とりあえず、「念」については「気」として説明するか。
「えぇ。そうですね。なんと説明すれば良いかわかりませんが、恭也さんは「オーラ」「気」あるいは「気功」というのは聞いたことはないですか?」
「それは武術でいう「気」のことか?」
「ええ、おおむねそんな感じです。特に武術を習っているわけではありませんが。ただ、俺はオーラと呼んでいますが、いわゆる「気」を身体に廻すことができるので、ある程度の身体能力の向上や回復力の向上をできます」
などと色々怪しい説明を繰り返し、体系的な武術をやっているわけでないので、戦闘能力はそれほどない(ここ重要、主に高町家的に)が、身体能力はそこそこあるということで恭也さん的には納得させることに成功。
ただ、「つまり、誘拐犯の話しを聞
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