現実
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感じる風、握りしめた手の中で爪が皮膚にくい込んだ。 痛い
俺は多分、間違っていたのだろう。 いや、間違えたんだ
「……一回、加賀さんにも相談してみるか…。でも……」
迷っている暇何てない。 すでにビームは照射一歩前。 意地でも間に合わせる!!
「サバーニャ!! 起動!!」
首にかかったネックレスが強く光る。 緑の装甲を持つ俺の愛機
展開されると同時に、俺の目の前のモニターに表示されるTRANS-AMの文字
「トランザムッ!!!」
赤く輝く機体ですぐさま降下を開始。 もう目の前だ
『箒!! 逃げろ!!』
一夏の声をハイパーセンサーで拾った。 だが、箒さんは逃げるつもりがないのか、その場から動く様子を見せない
絶対に間に合わせる!!
そしてついに
無人機からビームが放たれた
「届けぇぇぇぇ!!!」
ホルスタービットを箒さんの前に展開させ、俺自身もGNフィールドで割ってはいる
『あ、中!?』
「いいから!! お前は自分の仕事をしろ!!」
『わ、分かった!! 助かったぜ!』
通信が切れる。 と、同時に、ビームの照射が終わった。
ホルスタービットとGNフィールドも解除し、敵を見る
原作通りの無人機。 だが、ここは現実。物語の通りとは限らない
「み、御堂なのか?」
「そうだよ。 ほら、こっから早く離れろ。 身をもって危険だってわかっだろ」
「し、しかし…」
「早くしろ!!」
俺の怒号に一瞬体を震わせた箒さんはそのままいそいそと開場を去っていく。 織斑先生の所にでもいってくれればいい
「……こんなとこで、誰一人かけてもらっちゃ後味悪ぃんだよ……」
償い。 そんな表現が近いのかもしれない
これは俺に対する罰なのかもしれない。 この世界を現実と受け止めずにどこか軽い気持ちで考えていた俺の…
「……なら、ちゃんと償わなきゃな…」
ホルスタービットを◇の形に3つ並べ、そこにピストルビットを配置していく。
トランザム状態の今だ。 かなりの威力は出せるはずだ
オルコットが仕留められるか俺は分からないが、一夏が零落白夜で敵のシールドを斬り裂き、スターライトmk3で決める
だが、うまくいくかは分からない。
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
凰の砲撃でさらに速くなった一夏が零落白夜を発動。 エネルギーの刃が敵のシールドを斬り裂く。
その直後、上空から襲うビームが無人機を撃ち抜いた
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