暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第13話 竜使いシリカ誕生!!
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(つな)いだ。ドキドキした。

 第二層でアルゴさんと抱き付かれているところを見た。なぜかイライラした。

 ケーキを食べた後、初めて頭を撫でられた。嬉しかった。

 お遣いクエストのモンスターをほとんど一人で倒した。感動した。

 …他にも楽しい事など色々ある。


 今だってそうだ。…もしかしたら男の人の寝顔を見るのは初めてかもしれない。
 あたしは父親の寝顔すらまともに見た事が無い。

 あたしの父親は海外出張でほとんど合うことも無く、母親も仕事で家には夜しかいなかった。だからあたしは、いつも保育園や小学校に残り友達と遊んでいた。
 そのせいかあたしは、学校や家の外にほとんど出たことが無かった。

 …だから、このSAO《ソードアート・オンライン》で広い世界を見たいと思った。
 そのために死ぬ気でゲームを買った…お店の抽選で買った時は速くやりたくて仕方がなかった…
そして…待ちに待った日『《リンク・スタート》』と言ってゲームの中に入り…
 ……このデスゲームが始まった。

 あたしはこのゲームが始まった日、この人と道でぶつからなかったらどうなっていただろう? たまにそんな事を考えてしまう…



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 そうやって考えながらしばらくして、あたしは長い間シュウさんの顔を見ていたことに気が付き、そして疑問に思った。
(なんでこんなに寝顔を見ているだけなのに、飽きないんだろう?)
 そう、さっきからシュウさんの寝顔が色々動くたびに面白く…そしてどんな動きをするのか知りたいと思ってしまう。

 そもそもシュウさんは『特別な人』と思っているが、あたしは
(どう特別なんだろう?)と、そう思った。

 今考えると、恩人に対する気持ちもあるがシュウさんは、あたしの中ではそれだけじゃない気がする……だって恩人なだけならアルゴさんの時に感じた気持ちはおかしい…

(…そう……なんか…取られたくない!! ……みたな感じだった)
 自分でもおかしく思うほどの感情……
 あれがもし感じた通りなら、あたしは中でシュウさんは兄のような存在なのか?

 そう、例にするなら<遊んでくれるお兄ちゃんうを取られたくない!!>みたいな…
 …だとしたら少し恥かしい…

 でも、似ているけど違う気がする……なら……

「あ〜もういいや!!」
 だんだん考えるのが恥かしくなってきた!! もう寝よう!!!

 そう考えてあたしは再びベットに横になった。そしてすぐに眠気が襲ってきた。
 そしてあたしはすぐに眠りに落ちた。


 ……まるで最後の考えたことを否定しようとするかのように。







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