第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第13話 竜使いシリカ誕生!!
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いてしまった。
その後俺達は料理を作って食べた後に、アイテム整理や世間話などして眠りについた。
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ウィンドウで確認すると午前2時、あたしは目が覚めてしまった。
あたしは一緒に抱いて寝ていた、新しい友達《ピナ》を起こさないようにして静かに起き上がった。
そのまま、このSAO《ソードアート・オンライン》が始まってから、今もあたしのために一緒の部屋に泊まり、隣のベットで寝ている人を起こさないように、部屋の真ん中にある椅子とテーブルに移動した。
そして、ウィンドウのアイテムストレージから気に入っている飲み物を出した。
「ふぅ…」
あたしは出した飲み物を飲み一息つくと、不思議とシュウさんが視界に入って、今日の事を思い出していた。
今日は嬉しい事が多かった。1つ目は友達が増えた事、2つ目が《ビーストテイマー》にあたしがなったら褒めて頭を撫でてくれた事、3つ目があたしがアイテムを使わずに、別に作った料理を美味しいと言ってくれた事…などだ。
そして、そうやって思い出している間に、あたしはある事に気が付いた。
(なんでシュウさんの事ばっかりなの!!)
そう、ほとんどがシュウさんの事ばかりだったのだ…これではまるで……
「ッ……!!!!」
あたしは今、考えそうになった答えを否定するように頭を左右に振った。
変なことを考えた為か顔を熱くなってきたので、あたしは残りの飲み物を飲んだ。
そしてその後、顔の熱さが冷める頃に丁度飲み終わり、再びあたしはシュウさんの事を見た。
…確かにさっき考えた事とは違うのか分からないが、あたしにとってシュウさんは<特別な存在>であることには確信できる。
このSAOが始まってから、シュウさんに何度も助けられて、そしてシュウさんが守ってくれると思うからこんなにもこのゲームを楽しめている。
(そう、あたしは今このゲームが楽しい…)
そりゃあ怖い時だってある。…でもシュウさんのおかげで楽しめている。
あたしは素直にそう思えた。
(でも、それだけでいいのかな?)
そんな事を思いながら、あたしは椅子から立ちシュウさんに近づいた。
そして寝顔を近くで見ると、今でもあたしと同い年ぐらいに思える顔がそこにあった。
あたしは最近おかしいと思う……だって、この人の顔を見たり考えたりすると気持ちが不安定になる。……それは思い出すだけでもかなりあると思う。
たとえば……
SAOが始まって初めてゲームの中とはいえ、男の人と一緒の部屋で寝た。安心した。
攻略会議で人に初めて『お兄ちゃん』と呼んだ。恥かしかった。
第一層のボス部屋で男の人と初めて手
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