第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第13話 竜使いシリカ誕生!!
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かなぁ〜」
そうやって俺たちが話していると、モンスターが顔を現した。
姿を見せたモンスターは、全身をふわふわしたペールブルーの綿毛で包み、尻尾のかわりに二本の大きな尾羽を伸ばした、小さなドラゴンだった。
「へ〜《フェザーリドラ》か、βテストの時に一回出合っただけの、レアモンスターだな。レアなモンスターだけに名前を思えてたよ」
「うわ〜!! カワイイ〜!!!」
「シリカ?」
俺の言葉も聞かずに、シリカは目の前の小さな竜、すなわちドラゴンに夢中のようだ。
そして俺の方へシリカは振り返り言った。
「シュウさん! あの子可愛くて仕方ないです! エサとかあげたらだめですかね?」
「え? う〜ん……別に…いいと思うけど…」
「そうですか! なら、あげてきます!!」
「その前にあげられる物があるのか?」
「あ!」
どうやらないことに気がついたらしい……しかたない..
俺は仕方なく、エサとなる食材を出す為に《レッサーコート》のポケットに手を入れた。
……関係ないがこの《レッサーコート》を着て町に入るには、かなり度胸が必要だった。
…なんせ、ポケットの白いところ以外、全部赤! これのデザインはどうかしてる!!
しかし性能が良いので着ないのも勿体無く、裏の全部黒い色の方も色は良いんだが、《隠蔽》スキル向上にほとんど性能をもって行かれていて、戦いやもしもの時のために仕方なく着たのである。
このコートを着て街に入ったときの事を思い出しながら、シリカにポケットの物を出して投げた。
「ほらシリカ、これを食べさせればいいよ」
シリカは投げられた物を取り、それが何だか見た。
「ピーナッツ…ですか?」
「まぁ、それに似た物だよ」
「何でこんな食べ物持ってるんですか?」
どうやら、俺が何でこの食べ物を持っていたのか気になったらしく、まだモンスターにエサをあげに行かずに聞いてきた。
「何でって…ココに来る途中に歩きながらシリカにも皮を剥いて、あげてたろ?」
「え!? あれって、この実だったんですか!? …でも味は全然ピーナッツじゃ...」
「だから似た物って言っただろ?」
「…なるほど〜...あ! そうだエサ!!」
俺の言葉に『納得!』みたいな顔をした後、シリカはエサをあげようとしていた事を思い出したのか、《フェザーリドラ》に向かった。
…まぁもし襲われても、今のシリカのレベルなら大丈夫だろう..
俺もシリカも二層の時の戦いのお陰で、攻略組の平均よりも4〜5は最低でも上だった。(ちなみに、俺とシリカは他のギルドなどには入っておらず、二人で行動している。…理由は俺がビーターって所にある。シリカには悪く思っているよ、本当に……あと、キリトとアルゴ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ