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ヴォルデモート卿の相棒
賢者の石
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ちなみにルーチェは動きだけでなく外見もやたら若い。シルバーブロンドのロングヘアーに翡翠色の眼、きめ細かい肌と非常に整った容姿をしていることもあり、よく男性に求婚されたりしているが、実年齢はマクゴナガル先生より上らしい。世の中不思議なこともあるものだ。

「ところで三人とも、学校は楽しいですか?」

昼食が終わるころにルーチェが気になっていたことを三人に尋ねる。このグレート・ハングルトンに住んでいる魔法使いはこの四人だけ。はたしてクレス達が他の魔法使いとうまくやっていけるのか、ルーチェは少なからず心配していた。

「もちろん楽しいよ♪ 皆優しいし♪」
「まあ悪くねぇよ。面白い奴(ケルベロス)とも闘えたしな」
「狡猾が自慢のスリザリンにしてはウスノロもかなりいるが、セオドールやダフネなど、なかなかどうして知恵のある奴もいる。退屈はしていない」
「……そうですか。皆それぞれ、自分の道を歩んでいますね!」

望んでいたような返答を聞いたのか、ルーチェは満足そうに微笑んだ。

「さて三人とも、もうすぐクリスマスですね! 主を賛美する準備は万端ですか?」
「あ、俺パス。興味無ぇ」
「私も辞退する。何かと忙しいのでね」
「何故に!? シスターたる私が一年で一番張り切る行事を欠席!? あなた達に心は無いのですか!?」
「「知るか」」

涙目になりながらも必死に食い下がるルーチェだが、二人はそれを冷たく一蹴して自分の部屋に戻っていく。

「え〜ん、アレク〜! なんであの二人はあんなマイペースな子に育っちゃったんですか〜!?」
(((あんたが言うかソレ……)))

結局参加してくれたのは心優しいアレクだけだったとさ。










「なあジーク」
「なんだ?」

クリスマスの日、リビングで送られてきたプレゼント(アレクに送られてきた量が飛び抜けて多いが、まあ人徳の差だ)の包装を開けながら、クレスは何かを思い付いたように訊ねる。

「ニコラス・フラメルってどんな奴か知ってるか?」

クィディッチ戦の日から、ハリー達三人は図書館に入り浸ってニコラス・フラメルについて必死て調べていた。
その一方でクレスはフラメルが誰なのか、スネイプが何を狙っているのかなど、正直どうでも良かったのでサボっていた。もとより、スネイプが何を狙ってようが関係ないのだ。
クレスは友人を手にかけようとしたスネイプを許すつもりは無いがスネイプは教師、馬鹿正直にぶちのめしても退学になるだけである。だからクレスは言い逃れできない情況になるまで泳がせる、具体的にはスネイプがその何かを手に入れるまで放置すると決めた。
だからこの質問も単なる思いつきに過ぎないのだが、クレスは聞いた相手が相手なので、答えが返ってくることを確信し
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