暁 〜小説投稿サイト〜
フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!
もしも4人目がミユキさんだったら
新しい伝説が始まる
第18話
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さあ、どうぞ。」
 プリキュアの3人は、病院スタッフに案内され院長室へ向かった。

 院長室

 「失礼します。」
 「プ、プリキュア。」
 「お待ちしておりました。隊長から聞いております。」
 「隊長って、長老。」
 「その通りです。ここに、プリキュア隊に来て欲しいとの要望を申し出ている方がいます。」
 「この方、」
 「プリキュアの皆様、お会いできて光栄です。私は千香の母です。」
 「千香のお母さん。」
 「はい。」
 「千香のお母さんは君たちに渡したいものがあるそうです。その前に千香と言う娘をこのタイミングで会わせたい理由を詳しくお話させていただくぞ。」
 「はい。」
 「千香ちゃんにとって、君たちにお会いすることこそが、最高の薬であるのが一番の理由だ。」
 「最高の薬。」
 「ああ、精神面では最高の薬だ。病を治そうと前向きになってくれるからだ。」
 「そうなの。」
 「ああ、これこそが、幸せの素だ。」
 「それが、幸せの素。では、くじ大当りを引くのは幸せの素ではないの。」
 「それは言わん。宝くじ大当りを引いて金持ちになっても、皆に知られたらどうなる。最悪、強盗団に襲われ、一気に不幸のどん底へ落とされ、命を失うことだってあるんだぞ。」
 「エエーーーッ。」
 「そうだったの。」
 「それに比べ、病で痛み苦しみながらも、それを治すことで、これまでできなかったこともできるようになる。この病苦しみから自分の強い意志で治そうとする気持ちこそ幸せの素ではないかな。」
 「先生、誤解していました。」
 「そうだろ、世界の子どもたちの中には、満足に医療を受けられず、痛み苦しみ泣きながら命を失う子も決して少なくないんだよ。」
 「はい。」
 「もちろん、痛み苦しむ子どもたちの中でも、医療を受けることができて助かった子も多い。」
 「先生。」
 「何だね、ピンクの隊員君。」
 「助かった子どもたちは皆、幸せゲットになったの。」
 「その通りだ。君が言う『幸せゲット』とは、私が言う『命が続くこと』に該当する。
 「そうなんですか。命が続くことが幸せなんですね。」
 「そうだ。だから、命を大切にする心得は必ず、自分も他人もそして、多くの人々も生物も幸せへと導く。」
 「本当。」
 「本当だよ。逆に、命を粗末に扱う者は必ず、バチが当たって不幸のどん底に落ちるだろう。」
 「そうなんですか。」
 「ああ、あんな連中に幸せなんて訪れるワケ無いぞ。」
 「では、手術が怖がる理由は何ですか。」
 「よく聞いてくれた。手術を受けて最も痛くてつらいのは、麻酔から覚めた時である。」
 「麻酔から覚めた時。」
 「私には分かるわ。手術の経験があるから。」
 「黄色い隊員、よくご存知だ。」
 「そこで、
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