第百八話 アポカリモン
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立てたかったのだ!!だが、我々はこの世界にとって必要がないというのか!!無意味だというのか!!?]
血を吐くような、泣き叫ぶような悲哀に満ちた声だった。
大輔『違う!!』
アポカリモン[何だと?]
大輔『どんな存在でも生まれて来たことに意味があるんだ!!』
フェイト『そうだよ!!命を否定する権利なんて誰にもないんだよ!!あなたの命だってそう!!』
アポカリモン[ならば我々はどうすればいいのだ!!?我々の居場所など何処にあると言うのだ!!?]
大輔『お前達の居場所?そんなの何処だっていいさ。お前達は生きたかった。生き残って友情を、正義を、愛を語ってこの世界のために役立てたかったんだろ?何も悪くないなら堂々と胸を張って生きればいい』
ユーノ『誰だって心に弱さを持っている。でもだからこそ人は、デジモンは互いに支え合い生きてきた。』
なのは『アポカリモン。あなたの気持ちは痛い程分かるよ。私だって存在を蔑ろにされたら腹が立つもん。』
賢『しかし、それは、動機にはなってもこんなことをしていいことにはならない。正当化はされないんだ…』
はやて『このままじゃあ、例えあんたがデジタルワールドを支配しても何も変わらへん。あんたのように可哀相な存在は生まれ続ける』
アポカリモン[何…!!?]
すずか『心で繋がり、理解し、受け入れなきゃ、あなたは永遠に苦しみ続けるよ。これからもずっとずっと…』
アリサ『こんな辛気臭い場所にいるからネガティブ思考になるのよ!!たまには外の世界を見つめてみなさいよ!!』
傷つけられても、それでも前に進み続けるのはとてもとても苦しい事だ。
全てから逃げたくなることだってある。
目を塞いで耳を塞いで殻に閉じこもりたくなることもある。
誰だってそんな弱さは当たり前のようにある。
でもそんな時の為に、仲間や友達、愛する人がいる。
アポカリモン[黙れ…黙れえ!!貴様らに…貴様らに何が分かるというのだ!!?存在を否定された我々の気持ちが…]
一輝『グダグダ言ってんじゃねえ!!じゃあてめえらの恨みつらみを何の関係もねえ現在(いま)のデジモンにぶつけてもいいってのか!!?』
ルカ『あなた方を否定し、消した存在は…もう、とうの昔に死んでしまっています。』
アポカリモン[…っ]
ルカの言葉にアポカリモンは唇を噛み締めた。
復讐すべき対象は既にこの世にはいない。
大輔『俺さ、お前の気持ちは凄く分かるよ。俺…ある奴に人生を目茶苦茶にされて。そしてそいつらが笑っているのを見てたら腹が立った。俺はまだマシな方だよな。怒りをぶつけられる対象がいたんだから…』
でもアポカリモンには怒りをぶつけられる対象がいない。
それがどれだけ辛いか、大輔に
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