暁 〜小説投稿サイト〜
For your Happiness
平穏〜tranquility〜
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「えっ?、本当にお相手して下さるのですか?」と瑠璃が顔を赤らめて上目遣いでこちらを見る。
「姫がお望みになるならば。夜が明けるまででも。」
「い、いえ、やっぱり遠慮しておきます。また今度で・・・・・。」
どうでもいい会話はこの辺にして、湊真はその場を去り、自室でしばらく休むことにした。
ベットに横たわり、日が暮れようとしかけてるとき、扉をノックする音がした。
「はい?」
「湊真さん、入ってよろしいでしょうか?」
どうやら、ノックをしたのは、穂花だったようだ。
「いいよほのか。」
ベットから立ち上がると、扉の前に行き、中に入るよう促す。
「失礼します」
恐る恐る入ってくるほのか。
「どうした?怖いか?」
「い、いえ。なんか、整ってる部屋だなぁと思いまして・・・・・。」
どうやら、自分の整っている、いや、整いすぎている部屋に入り、蹂躙してしまうと思ったのだろう。
「別に、構わないぞ。ちり一つないのは、俺がいつも掃除しているだけであって、ほのかが入ってきたとしても、ずっと人がいなかったとしてもさほどかわりはない。」
「そ、そうですか?」
再度確認をとるほのかに、
「ああ、もちろんだ。そういう、俺だって少し汚れてるからな・・・・・。そうだ、風呂入ってからでいいか?」と提案する。
すると、少し考えてから、ほのかは頬を真っ赤に染めた。
「え、えと、それは。あの、つまり・・・・・。」
間違った方に捉えたらしい。
「ほのか。一応、確認だが・・・・・違うぞ?」
「あ、すいません・・・・・。」
誤解は解けたが、勘違いした自分自身を恥じている様子で彼女の頬は真っ赤なままだ。

「じゃあ、俺は風呂に行ってくるから。」
「あ、はい。わかりました。じゃあ、私も」




場面は変わり、大浴場。
「すーばる! 久しぶりの風呂だぜー!」と叫ぶ慶星。間もなく、昴と一緒に飛び込む。バシャーン!
「おいおい。ゆっくり浸かりたい奴の気持ちを考えろよ。」と俺が言うと続けて柚樹が言う。
「まあ、いいんじゃね?楽しいから」風呂から出ると昴が
「コーヒー牛乳飲みたいな。風呂上がりはやっぱりな。」と提案する。それに賛同する湊真達。
「やっぱコレだね〜?コーヒーぎゅーにゅ〜?」と全員口を揃えていう。戦闘服を洗濯機に入れて私服に着替える。至福の時だ。そのまま話をしながら食事を取るために彼らの専用のルームに足を運ぶ。
「よう湊真。慶星たちも。久しぶりだな。偵察に行ってきたぜ。バージスにな。やっぱり蜜羽たちはやる気だぜ。それも、かなりの兵力だったよ。」と提出用の偵察資料を指さして説明する。
「この大陸の侵略か。止められないのかな。やっぱり。六年前のことはわかるけどさ。」と俺は言う。すると、一人の人物が部屋に入ってくる。
「晃政?帰っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ