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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
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下にも似たようなことを言ったがそんなものじゃ今の俺は殺せない。」
「まあ、そうらしいな。首をはねても何の効果もなかったって言われたし。」

本人にはっきりとそう言われた以上、いくら脅しにかかっても無駄にしかならない。それを理解した一輝は、次はからだからほのかに光を放つ。そのまま翠色のものは右手に集まっていって、鈍色のものは左手に集まる。そして・・・炎の塊のようなものが、一輝の前に集まりだした。

「だったら、これならどうだ?お前は、疑似創星図三つ(・・・・・・・)まとめてぶつけられても、死なないのか?」
「・・・さすがにそれは簡便だな。けし飛びかねない。」
「安心しろ。ウチの一族の疑似創星図なら、そこにいない相手にも届けられるし、けし飛ばしたいと思ったやつはたいていけし飛ばせるから。」

そう言った一輝が腕を向けると、グリムは両手を上にあげて降参の体勢をとる。それを見た一輝はしぶしぶといった体ではあるものの光をおさめ、ベッドに腰掛けた。

「は〜ぁ、予想は出来てたけどやっぱり駄目だよなぁ。」
「結構あっさりあきらめるんだな?修羅神仏も引き込む甘美な勧誘術、とかあるんじゃないのか?」
「あるにはあるんだけど、どうせ君には無駄だろ?どれだけ君にとって甘美な誘惑でも。自分を捨ててでも、それこそ一族のすべてを捨て去っても守りたいものがある人に、何を言ったって無駄なんだ。」

そう言われた一輝は、確かに何を言われたって気にしないだろうなと察する。そもそも、一輝がグリムについて行って得があるとすれば、湖札がいるということくらいなのだから。

「ってか、無駄だって分かってんならなんで俺のところに来たんだよ。何か行けそうなあてがあるから来たんだろ?」
「いやそこまであてはなかった・・・ってか、それでも来ないといけなかったし。俺の野望のためには。」
「・・・?殿下でやればいいんじゃないのか?」
「それができるならまだいいんだけど、お前が閣下を倒しちゃったせいで色々と計画が狂ってるんだよ。殿下を使う作戦じゃ修正しきれない。」
「なら、十六夜か?あいつも原典候補者なんだろ?」
「あー、あいつなぁ・・・」

一輝の言葉に、グリムはほんの少しだけ悩むようなしぐさを見せ、しかし。

「いや、だめだな。閣下との戦いの前の彼ならともかく、今の彼じゃ何の役にも立たない。」
「へえ、かなりのいいようだな。あれでも下層じゃ敵なしに近い奴なんだぞ?」
「そりゃ戦力的には十二分だし、今の彼なら簡単に勧誘できるだろうが・・・あれじゃあ原典候補者としての価値はねえよ。肝心のブレイブも足りなけりゃ、意志の力もない。殿下の方も肝心のブレイブは足りねえし、最悪仏門の方に行って孫悟空引っ張ってこないとなぁ。」

超大物なうえに、出てきてくれるようなや
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