第三章
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「ちゃんとね」
「そうなんですね」
「安心しなさい、貴方は自分の過ちに気付いて反省したわ」
その戦いの末にだ、己の闇と醜悪、そしてエゴイズムに。
「だからね」
「だといいですけれど」
「貴方はこれからよ」
鳳蓮の言葉は優しい、あくまで。
「自分のしたことをしっかりと背負って歩くのよ」
「そのことがですね」
「そう、大事だから」
こう言うのだった、そして。
鳳蓮は光実にケーキを差し出した、城之内も。
その二つのケーキを見せてだ、二人で彼に言った。
「じゃあね」
「これ食ってくれよ」
「ワテクシの最新作よ」
「俺の自信作だ」
そのそれぞれをというのだ。
「是非食べてね」
「まずは食ってからだからな」
「甘いものは全てを癒してくれるわ」
「だからな」
それで、とだ、二人は光実に行ってだった。
そのケーキを食べさせてだ、そうしてだった。
光実は二人に礼を言ってから店を後にした、そのうえで。
一人街を彷徨い歩いていた、だが。
ここでだ、携帯が鳴ってだった。
それに出るとだ、かけてきたのは。
「兄さん?」
「そうだ、すぐに本部に戻ってくれるか」
再建されたユグドラシルの本部にというのだ。
「今からな」
「何かあったの?」
「客人だ」
呉島は弟にこう答えた。
「それも思わぬな」
「思わぬって」
「その客人の話を聞いて欲しい」
こうも言う呉島だった。
「これはライダーだった者全員に伝えるがな、これから」
「だから僕にも」
「そうだ、だから御前もだ」
「僕も」
「すぐに戻ってくれ」
そのユグドラシルの本部にというのだ。
「いいな」
「うん、じゃあ」
「そしてその客人の話を聞いてくれ」
こうしてだった、光実は携帯を切るとすぐにユグドラシルの本部に戻った。そうしてその本部の呉島の執務室に入ると。
黒い服に帽子の中性的な、美女と見まごうばかりの美しさを持つ青年がそこにいた。彼は呉島の傍に立っていた。
呉島は己の席に座っている、そうしてだった。
光実にだ、こう言ったのだった。
「こちらの方がだ」
「お客さんなのかな」
「黒衣の青年という」
「黒衣の青年?」
「インべスのこと、そして我々のことを知っている」
「僕達のことを」
「そうだ、そして今日私の前に来てだ」
そうしてというのだ。
「私達に話したいことがあるらしい」
「それは一体」
「まずは」
その黒衣の青年がだ、光実に言って来た。
「全てのライダー達が集まってから」
「それから」
「そう、それから」
こう言って来たのだった。
「お話させてもらうから」
「わかりました、じゃあ」
光実は青年の言葉に頷いた、するとその時にだった。
まずザックが来
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