2部分:第二章
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にいてよ」
「ああ」
「父ちゃんがいてくれないと寂しいから」
こう言うのだった。
「だから。ずっと一緒にね」
「いてやる。だから進むんだ」
「うん」
「行けるところまで行くんだ」
今度はこう言うのだった。
「父ちゃんが後ろにいるからな」
「わかったよ。じゃあ行くよ」
こうして彼はその山まで行くのだった。父はそんな彼の後ろをじっと見ていた。そのうえで彼についていく。ただただその行く先を見守りながら。
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