暁 〜小説投稿サイト〜
dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第27話「ヴィクトワールの悪魔狩り」
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
―――【フランス・パリ】
穏やかな昼下がりの街並み。人で溢れかえる大通り。
大通りの人ごみに紛れて、一組の少年と少女が歩いていた。
「アイさ〜ん、歩くの速いですって〜」
「クリス君遅いよ〜、はやくはやく〜、迷子になっちゃうよ〜?」
アイリスとクリスのペアだ。
2人に与えられたアルバートからの任務は、今までとは少し違うものだった。
今回の任務は、「ヴィクトワールの悪魔狩りと合同で種別不明の悪魔の捜索」というものだ。
ここ数週間の間に、種別不明の悪魔の目撃情報が出始めた。
悪魔狩り達が持つリストにも載っていないため、下位の悪魔か上位の悪魔かの判別が出来ない。
また、危険性や能力についても一切が不明とされている。
そんな情報をフランスの悪魔狩り連盟「ヴィクトワール」から得たアルバートは、アイリスとクリスの
2人を先にフランスに向かわせ、現地でヴィクトワールの悪魔狩りと合流するよう指示した。
「ヴィクトワール……噂では度々活躍を聞きますけど、どんな人たちなんでしょうね?」
「パトリック君とフランちゃんが所属してたところだから、きっといい人たちだよ!」
”ヴィクトワール”とは、ヴァチカンの”ルークス・ソーリエ”の次に古い悪魔狩り連盟。
有能な人材も多く、所属する悪魔狩り達の生存率も高いことから、悪魔狩り連盟本部である
”ルークス・ソーリエ”からの信頼も厚い。
それ故か、ルークス・ソーリエの合同任務の相手はヴィクトワールの場合が多い。
「アイリス・エインズワースとクリストファー・クロスだな?」
人ごみの中から、2人を呼ぶ声が聞こえた。
2人が振り返ると、そこにはヴィクトワール特有の白いコートを着た茶髪の青年がいた。
「はい。名前を知っているということは、あなたはヴィクトワールの…」
「ヴィクトワール所属のシャルル=シモン・バラデュールだ。 ようこそ、フランスに」
「初めまして、ルークス・ソーリエ所属のクリストファー・クロスです。クリスと呼んでください」
「クリス君のパートナーのアイリス・エインズワースです! 気軽にアイリスって呼んでね」
「クリスにアイリスか…僕のことはシャルルと呼んでくれ」
お互いのあいさつも終わったところで、シャルルは2人に背を向け歩き始めた。
「早速任務の話をしたいところだが、人ごみの中では落ち着いて話が出来ない。静かに話が出来る
場所を知っている。付いてきてくれ」
シャルルの道案内に従い、たどり着いたのは、とても静かなオープンテラスのカフェだった。
「さぁ、座ってくれ。ここが一番落ち着く場所なんだ」
シャルルに促され席
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ