第3話 戦う意味
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薄れていった……
side:??
何が起きた……?
破滅の刃の団長はそう思っていた、目的の獲物を捕らえ作戦は完了したかに見えた。だがリィンから凄まじい闘気が発せられ部下が吹き飛ばされた。そして彼らが目にしたのは全身から赤い闘気を発してそれを纏わせたリィンだった、だが先程と見た目が違う、黒かった髪は白く染まりアメジストの瞳は真っ赤に変化していた。
「何をしている、早く取り押さえろ!」
「「り、了解!」」
敵団長の男に命じられた猟兵二人は再びリィンを取り押さえようとするが、男は信じられない光景を目にしてしまった。
「な、これは!?」
「ぐううッ!?」
なんとリィンは左右の腕で猟兵二人の首を掴み締め上げていたのだ、子供が大の大人二人の首を締め上げるなどそれは誰が見ても異常な光景だった。
「ハァァァァァッ!!」
「うごはッ!!」
「げふッ!!」
リィンは締め上げていた男二人を勢いをつけて頭から地面に叩き付けた、凄まじい衝撃にさしもの猟兵も脳震盪を起こし地面に倒れ伏せる。
リィンは気絶した二人から手を離し残りの猟兵達を睨みつけた。
ゾワッ……
「「「!!?」」」
その瞬間、猟兵達に悪寒が走る。それは生物が危機的状況に陥った時に感じる危険信号だった。
「う、うおおおおッ!!」
「撃つな馬鹿!」
猟兵の一人が危機的恐怖を感じ本能的にリィンに発砲した、それが引き金となり猟兵達が次々と発砲した。団長の男が止めるよう指示を出す、人質にするはずのリィンが死んだら元も子もないからだ。だが彼らにはもうそんなことも考える余裕がなかった、何故なら……
「銃弾を避けてやがる!!」
リィンは迫り来る弾幕に恐れることなく歩いていく。そして自分に当たる銃弾だけを回避していた。そんな芸当は一流の猟兵ですら難しい、だが目の前の子供がそれを続行している、とてもじゃないが信じられない光景だった。
シュッ!
「き、消え……うぎゃああああ!俺の腕がぁぁぁぁ!?」
ブシュ!!
リィンの姿が一瞬消えたと思った瞬間、猟兵の腕から夥しい血が噴出した。リィンがナイフで腕を切ったのだ、猟兵は奇声を上げながら腕を押さえていた。
「化け物がッ!これでも喰らえ!」
猟兵の一人が手榴弾を取り出しピンを抜いてリィンに投げつけようとしたが……
「ぐあッ!?」
手榴弾を持っていた腕にナイフが突き刺さる。そのナイフはリィンが投げた物だ、猟兵は痛みで思わず手榴弾を落としてしまった。
「しまっ……!?」
猟兵は逃げよ
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