【東方Project】編
068 予期せぬ出会い
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記憶が正しければ、確かにこんな事を言っていたはず。だとすれば──
「つまり貴女は【クライシス・コア・ファイナルファンタジー7】のミネルヴァ=cという事か。……そしてミネルヴァさんに転生させられた≠ニいう縁に引っ掛かって、“サモン・サーヴァント”で召喚してしまったか」
「……そのご慧眼に感服いたします。……ですが、貴方の召喚に応えたのは私の意思です。どうかその辺りはご理解を。その大きな理由としては貴方の活躍≠ヘ、大元≠ゥら──貴方を転生させたミネルヴァを通して知っています。それで貴方に興味を持ち、貴方の召喚に応えました」
俺の口から、いつの間にやら“サモン・サーヴァント”でミネルヴァさん(仮)を召喚してしまった理由の考察≠ェ漏れていたらしく、その考察が耳に入っていたらしいミネルヴァさん(仮)は驚いた様な声音で自分で召喚に応じたと──先程の“サモン・サーヴァント”は事故≠ナはなかったと云う。
「まぁ、それは判ったが…。……ミネルヴァさんの扱いはどうすれば良いんだ? ……あ、それとミネルヴァさん≠カゃあ紛らわしいな。貴女はなんと呼べば良いかな?」
「私は貴方──マスターの使い魔です。このまま“コントラクト・サーヴァント”をして下さい。そうしたら──マスターにも判りやすく云うなら、【Fate】シリーズのサーヴァントの様な存在になると思います。……私の名前に関しては…そうですね、マスターが愛称を付けて下さると嬉しいです。……ああ、もちろんの事ながらさん付け≠ヘ無しですよ?」
「……じゃあ、ここは奇をてらわずにミナ≠セ。ミナ、冑を」
「ミナ…。良い名前ですね。……確かに拝命いたしました」
数秒で考えた愛称だった気に入った様子で、そう言いながらミネルヴァさん(仮)──ミナ≠ヘ冑を両手で脱いで、その日本人離れした端正な顔を外気に曝す。また、冑を脱いだ弾みで輝夜の黒曜石の様な髪ともまた趣の違う──まるで金で出来た糸みたいな髪もまた外気に曝され、ふわり、と広がったその様にまた見惚れてしまう。
「………」
「……あのー、そんなに見られましても恥ずかしいですし、そろそろ“コントラクト・サーヴァント”をして戴けると嬉しいんですが…」
「っ! あぁ、悪い。……我が名は升田 真人。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
どうやらミナにも感付かれるほど見惚れていたらしく、ミナからの注意で意識を取り戻す。……そしてそのままさっさと“コントラクト・サーヴァント”の詠唱を紡ぎ、ミナの血色の良い──まるで水羊羮の様な唇へと触れるだけの口付けをした。
「……っ!?」
「ミナっ!
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