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101番目の舶ィ語
第十四話。再会と神隠しの噂
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「ふぅー……安心するとくったりするねぇ」

べたー、と詩穂先輩が机に突っ伏した。
そんなちょっとした仕草や様子も可愛らしくて、思わず見惚れてしまう。

「やはり可愛い先輩の姿を見ると、とても安心するね!
先輩の姿を切り取って部屋に飾りたくなってきたよ」

かかりは甘いが、若干ヒステリアモードになってしまっていた俺は思わずそんな事を言ってしまった。

「ふんっ、変態っぽいわよモンジ」

「あ、わ、悪い」

どうも最近の音央は機嫌が悪い。
無事に助かって、キリカの家(の浴室)から出た直後からだろか。
普段からツンツンした性格だったが、最近はさらにキツくなっていた。

「んもう、バカっ」

音央は腕を組んだまま、俺と視線を合わせようとしない。
なんとなくタイミングが掴めないせいもあって、まだ色々な説明が出来ていないのだが……やっぱりまだ様子を見た方がいいのだろうか?

「それにしても、本当に良かったよモンジくんが無事で」

詩穂先輩はそう言って、俺を見つめてきた。
俺も先輩の顔を見つめ返した。

「詩穂先輩の為なら黄泉の国からでも戻ってきますよ」

「あははっ! 今のモンジくんなら出来るかもねっ!
音央ちゃんも無事で良かったよ?」

「え、あ……ありがとうございます、会長」

自分も言われるとは思ってなかったのか、音央は少し動揺しながら先輩を見つめた。

「えへへ。はふぅー……もう、最近怖い事が多いから疲れちゃって……」

「怖い事が多い?」

「そうなんですか、会長?」

一つの事件が解決したから安心していたが、詩穂先輩は他にも何か情報を知っているのだろうか?
昨夜の『破滅の悪戯妖精(グレムリン)』の事も……かなめが隠す能力についての噂も……。

「うん。いっぱいあるけど今流行ってるのは、『破滅の悪戯妖精(グレムリン)』と『夜霞の隙間女(スリットガール)』。
それに……『神隠し』だね」

「『神隠し』……」

俺と音央は顔を見合わせた。
『破滅の悪戯妖精(グレムリン)』や『隙間女』も気にならないと言えば嘘になるが、それよりも『神隠し』の噂があるという事に驚いた。
確かに、『富士蔵村のロア』である『人喰い村』の詩乃ちゃんは『神隠し』に名付けられたと言っていた。
だが、こうも早くまた噂になるなんて……。
そう思っていると、詩穂先輩が続けた言葉に俺はさらに衝撃を受ける事になった。

「夢の中に、女の子が出るんだって」

「っ!」

心臓が早鐘を打つ。

『夢の中に出る女の子』。

それは、俺が今まさに体験しているもので。

「で、その子の夢を何度か見ているうちに、その女の子が、彼女のいる世界に連れ去っていっちゃって、二
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