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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第21話 「3人目のイレギュラー」
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「そりゃ俺たちが男子だからだろ。」
一夏の返答にキョトンとするデュノア。いや、そんな意味分からないって顔されてもなぁ。俺からすれば、質問自体がナンセンスだぞ?考えずとも理解できる事態だろうに。
「珍しい男性操縦者である上に学園には俺たち以外男子がいないんだ。見世物にされて追いかけ回されるには十分すぎる理由だろう。」
「あっ!・・・ああ、うん、そうだね!」
如何にも今気づきましたっていう反応だな。なんというか、コイツ・・・。いや、今心掛けるべきはとにかく背後に群がる女子たちから上手く逃避することだ。考えるな、感じろ。そして全力で走れー!
「しかし、まあ助かったよ。」
「何が?」
朝っぱらから大勢の女子から逃げる羽目になった俺たち男子は、疲労した身体を更衣室で休めていた。授業前、それも千冬さんの実習前にこんなに疲れることになるとはな。とんだ災難だぜ、まったく・・・。
「零以外に男子がいなかったからさ。何かと気を遣うし、同性のクラスメートが増えるってのは心強いもんだ。」
「そうなの?」
・・・何でこの転校生はこちらの言い分に対して毎回首を傾げるのだろうか。肩身の狭さくらい共有できそうなものだが。フランスはそこら辺の対策が日本より進んでいるとか?うーん・・・。
「ま、何にせよこれからよろしくな。俺は織斑 一夏、一夏って呼んでくれ。」
「うん。よろしく、一夏。僕のことはシャルルで良いよ。君は神裂くんだっけ?」
「神裂 零だ。零で良い。俺もシャルルと呼ばせてもらうが構わないか?」
「もちろん。よろしくね、零。」
さて、和やかな自己紹介を終えた俺たちはさっさと着替えを開始する。先程時計を確認したが時間がヤバい。遅れたら以下略。・・・もう言わなくても分かるだろ?
「わあっ!?」
ん?今の素頓狂な声はシャルルか?様子を窺うと両手で真っ赤に染まった顔を隠している。何だ?変な反応だな。
「どうした、シャルル?何を顔を赤らめているんだ?早く着替えないと遅刻するぞ。」
「う、うん。着替える。着替えるよ。だからその、あっち向いてて?・・・ね?」
どうやら着替えを見られるのが恥ずかしいらしい。それ以前に、俺たちの着替えを見ること自体恥ずかしいようだ。同性の着替えをそこまで意識するとか不思議な奴だな。さっき教室で女子をキョロキョロ見回してた時とは大違いだ。
「いやまあ、別に着替えをジロジロ見る気はないけどさ。」
そう言うと、一夏は視線を目の前のロッカーに戻す。まあ、俺だって同性の着替えに興味津々な変態ではない。とはいえ、そこまで意識される理由がよく分からんのだ。・・・とりあえずシャルルの言う通りにしよう。するから、そんな泣きそうな顔で見るんじゃない。
「でも、急がないと
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