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リリなのinボクらの太陽サーガ
作戦会議
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の人。もう一人はショートカットでコバルトブルーの髪色に、まるで海の光のようなターコイズブルーの瞳で、白い服装の女の人だった。

「ふん、やはり打つ手なしといった所か? ハラオウン」

「あなたは……サルタナ提督!? ッ……なぜここに?」

「“提督”という呼び方は好きじゃないんだが、まあいい。ここに来たのは先程帰還した時に、エレンが興味を抱いたからだ」

「エレンさんが?」

「久しぶりねクロノ君。最後に会ったのは、あなたが受かった執務官試験の時だったかしら?」

「確かにそのくらいの期間だと思うけど、試験前にお互い言葉を一つか二つ交わしたぐらいで、特に仲が良かったとかそういう関係では無かったような……」

「あら、薄情なのね。私は同じ試験で受かった執務官の同期だと思ってたのに」

「すまない……当時の僕は、周りが見えていなかったんだ。そういう性格だから執務官には向いていない、とよく師匠に当たる人達に言われたものだよ」

なんか昔……と言う程昔でもない同期と出会って、クロノは軽く困惑していた。一方でエレンさんは何と言うか……落ち着いた大人の女性って感じがした。すごく綺麗な人だし、同じ女性としてちょっと憧れるかも……。
クロノをちょっといじったエレンさんは淑女らしい微笑みで私達の方を見た。思わず気を付けしちゃったけど、「そんなに気を張らなくてもいいわよ?」とこちらを気遣う言葉を投げかけてくれたので、姉さんと二人して肩の力を抜いた。

「初めまして、私はエレン・クリストール。あなた達のお名前を聞かせてくれるかしら?」

「フェイト・テスタロッサです」

「アリシ……じゃない、アリスだよ! よろしく、エレンさん!」

「ええ、よろしくね。それであなたが“太陽の使者の代弁者アリス”なの?」

「うん! まあ、そうなるまで色々あったんだけどね。きっかけはお兄ちゃんとの出会いだけど」

「あら、あなた達にはお兄さんがいらっしゃるの?」

「そうだよ。ジュエルシードに私が暴走させられた時に、身を張って私を止めてくれた、すんごく頼れるお兄ちゃんだよ!」

「今はここにいないけど、私も母さんも、友達や現地の人達もお兄ちゃんに助けてもらったんです」

「へぇ〜立派な人なのね? ねぇ、お兄さんの事好きだったりするの?」

「うん、大好きだよ!」

「姉さん!? え、あ、ああぅ……わ、私も!」

「あらあら、ふふ……可愛い子達ね」

急に聞かれた内容でおろおろした私を見て、エレンさんがおかしそうに笑っていた。うぅ……恥ずかしいよぉ。さっきまで悶えていたアルフが一転して微笑ましそうに見てくるけど、そういうのはやっぱり早いと思うんだ。

「だって凄いんだよ、お兄ちゃん? 私の時なんて……こう腕
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