第十四章 水都市の聖女
エピローグ 赤い女
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―――あっ!!」
「何よ?」
反射的に声を上げたルイズを、両腕を組んだ赤い女性が見下ろす。
その目は下手なことを口にすれば今にも噛み付いてきそうだ。
両手で慌てて口を塞いだルイズは、恐る恐ると自分を見下ろす女性を再度見直し、間違いないことを確かめる。
ルイズは、この目の前の女性を確かに見たことがあった。
「えっと、お名前を、お聞きしても?」
何時もの余裕がないキュルケ。引きつった笑みを浮かべるキュルケを一瞥した赤い女性は、一度目を閉じると身体に渦巻く熱を吐き出すかのように深い溜め息を一つ着き荒々しく髪を払い口を開いた。
そんな中、ルイズの思考は高速回転していた。この赤い女性を見た時から感じていた既視感。そう、ルイズは確かに彼女を知っていた。幾度となく見たことがある。しかし、それは現実ではなく、殆どは夢の中で、だ。
その士郎と深い繋がりを持つであろうその赤い女は――――――。
「―――遠坂凛よ」
士郎の世界に居るはずの人であった。
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