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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第19話:納得いかない事がある。それが人生だ!
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い瞳で見詰めてくれますぅ?
きっとお父さんなら私の気持ちは解ってくれてますよ。
「落ち着いたかいリュリュ?」
「はい」
ティミー君を呼び出してお説教ですかね? それとも後でコッソリ叱るのかな?
「悪いけど僕もティミーと同じ気持ちだよリュリュ」
「……………はい?」
何が悪いのですか? 何が同じ気持ちなんですか?
「お前はデルコに剣術を教わったんだよね?」
「は、はい……そうですけど……」
デ、デルコさんが関係あるんですか?
「じゃぁアイツに剣術を習ってるときに、アイツの事を“剣術だけの馬鹿”と思った事は有るかい?」
「そんな事思う訳ないじゃないですか! 私はデルコさんを尊敬してますし、剣術を教えてくれた事に感謝してるんです!」
「でもティミーの事は……上司のティミー大臣は尊敬してないし敬意もはらってないよね! もし敬意をはらってたら『書類を上の空で見てた』とか言わないからね。リュリュより仕事の経験を積んだ上位者に対して『仕事してるのか不明』なんて言わないからね!」
「そ、それは……」
「僕もリュリュがこの仕事に不満を持ってる事は知ってる。特訓をしたい時に別の用事を押し付けられて、不満を抱えてる事は存じてます。でも妊娠し仕事から退かねばならなくなったアルルの為に、リュリュなら頑張ってくれるだろうと思ってお願いしたんだ。でも買い被りだった……僕もティミーも、自分の血縁ってだけで買いかぶりすぎてたみたいだ」
あぅぅぅぅ……いっその事怒鳴られた方がマシなほど、心に突き刺さるお父さんの言葉。
哀しそうに私を見詰め嘆くお父さん……
これだったらティミー君の苦言を聞いてれば良かったわ。
「リュリュ……お前はティミーが上の空で仕事してると言ってたが、そう見えるだけだよ。何故ならお前の事を気にかけながら仕事をしてるからね……それでも書類の誤字を発見する程アイツは優秀なんだ。それを“上の空”と評するとは……」
「そ、それは違うの! だって私の作った書類をしっかりと見ないで返してきたから……だから上の空に見えちゃったの!」
「僕だってそんなにマジマジと見てないよ」
「そ、それはお父さんが凄い人だから……仕事の出来る凄い人だから……」
「ティミーの場合は駄人間で、僕の場合は偉人か……息子を馬鹿にされるのは腹が立つな! しかも父の僕より仕事の出来る息子を貶されるのは我慢ならない」
哀しい瞳から一転、お父さんの目には怒りの色が窺える。
そ、そんな怒るなんて……私は只、ティミー君の意地悪を訴えに来ただけなのに!
「ち、違うのお父さん……別にティミー君を……」
「いや違くない!」
私の訴えを右手で遮り厳しい目を向け続ける。
嫌だ……お父さんに嫌われるのは絶対に嫌だ!
「ティミーは
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