暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第18話:納得いかない事がある。それが世の中だ!
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
(グランバニア城・外務大臣執務室)
リュリュSIDE
今日の特訓メニューは、
腕立て30回・腹筋30回・背筋30回……これを10セット。
その後、ウエイトを付けて剣の素振りを200回。
ランニング5キロ……最後に座禅で瞑想30分。
さて、今はどこまで消化したかというと……
全然出来てません!
お仕事忙しくて、何にも特訓出来ません!
目の前ではアルルさんが私に優しく仕事を教えてくれてます。
本当に優しくて分かり易くて大助かりなんですけど、本心は助かってないんですぅ。
特訓したいんですぅ!
何でこんな事になったのでしょうか?
思い出してみましょう……
あれは3日前の事です。
ポピーちゃんに相談して、闘技大会で優勝する為の糸口を掴んだ私は、お父さんに呼び出されグランバニアへ戻る途中、今後の予定を頭の中で考えました。
大会開催まで2年もあるのだし、例え誰も私の特訓に協力してくれなくても、一人で頑張れば強くなれる……最悪は武者修行の旅って奴に出れば問題解決ぅ?
そう思ってたんですけど、お父さんからの用事によって打ち砕かれました。
『リュリュ……アルルが妊娠してるのは知ってるよな? このまま政務を続けるのは無理だから、そろそろ後宮に入ってもらおうと思ってる。ついてはリュリュにティミーの補佐を頼もうと思う。アルルと違って政務経験があるから秘書官というより補佐官としてだ。しばらくは引き継ぎも兼ねてアルルと一緒に仕事して貰うけど、1.2ヶ月後にはリュリュ一人でティミーを補佐して貰うから、早めに仕事を憶えてね』
何で私なんですか!?
私じゃなくても政務が得意な人は他に沢山居るじゃないですか!?
そう言ったんですよ……私は言ったんですよぉ!
『ティミーのしてる外務大臣ってのは特殊なんだ。何故特殊かというと、ティミーが王子だから……だがら他の者が勤めるより深い事柄まで処理する事が出来る。確かに政務が得意な者は他にも居るだろうけど、ティミーの行ってきた政務を熟知してるのはアルルだけだ。そして常に同行してたリュリュ……お前以外の者にアルルの後任は務まらないんだ』
はい、私見てました。
今までアルルさんの仕事ぶりを拝見させて戴きました。
ですからアルルさんに説明されなくても、仕事の内容や進め方が既に解っております。
でも今じゃなくたって良いんじゃないですか? 出産しながらだって仕事できるんじゃないですか?
後宮に入るって何ですか!? 私、一時的じゃないって事ですか!?
困ります……困ってしまいますぅ!
『リュリュ……自分のやりたい事だけやって生きて行けたら、どんなに幸せだろうか。僕だって王様なんてやりたくないよ……でも誰かがやらなきゃならない事があるんだ。そしてそれは大勢の人々の幸せに繋
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ