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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第18話:納得いかない事がある。それが世の中だ!
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がっている。僕が“他人の為になんて働けるか!”と言って全てを放棄すれば、大勢の人々に迷惑がかかる。だから僕は働く……嫌だけど頑張って働くんだ。リュリュはどうだい? 自分一人の我が儘だけで生きて行くかい? 国王の娘という立場を駆使して、我が儘放題に生きて行くかい?』
いいえ……そんな我が儘は言いません。
王様の娘ですけど、その王様ってのがリュカ陛下だから、我が儘を言って生きていく訳には参りませんのですぅ……
お父さんの娘は良い
娘
(
こ
)
でなくてはならないのですぅ!
「……じゃぁこの書類を作成してね」
「はい」
現実に思考を戻すとアルルさんが私に指示を出してた。
簡単な書類です。
それを作って上司に提出です。
上司と言っても
お兄ちゃん
(
ティミー君
)
です。
アルルさんに仕事を教わってる私に時折視線を向けてくる
お兄ちゃん
(
ティミー君
)
です。
大丈夫です、働いてます。大部分は知ってる仕事ばかりなので、焦らなきゃ問題なく行えます。
奥方の手間はとらせません。
私が黙々と作業してるのを見て納得したのか、チラリとアルルさんに目を向けてから自分の仕事に戻りました。
アルルさんも可愛らしい笑顔で旦那さんに応え視線を私の作業に戻します。
ラブラブです……目で会話できるくらいラブラブ夫婦です。
アルルさんも随分と雰囲気が変わりました。
初めてグランバニアに来た時は、ショートカットで化粧っ気も少なく、まるで男の子の様な見た目の女性でした。
それまでの人生を剣術に捧げてきてた彼女は、女性らしさと言うよりも勇ましさが勝っており、まさに異世界の勇者様です。
だけどグランバニアに来てからは、剣を捨て淑女を目指し努力してきました。
アルルさん曰く、
王子様
(
ティミー君
)
の后になるのだから、女らしい事を憶えないとね。
って事らしいのですけど、リュカ家の一員になるのには無用でしょう。
ですが、国務大臣と共に外遊に出かける場合は大いに有効だったみたいです。
行く先々でティミー君は
未来の后
(
アルルさん
)
の事を褒められ、好印象を大いに残していきました。
アルルさんの努力にも敬服しますけど、それを見越して常に行動を共にさせたお父さんに感服です。
そんな訳で、今のアルルさんは“ざ・淑女”です。
黒いロングヘアーは気品に満ちており、一つ一つの動作は優雅で可憐。
4.5年前まで剣を振り回し大暴れしてたとは思えません。
少しお腹が大きくなってきた為、ユッタリとしたワンピースのドレス風な服で今は仕事をしてます。
羨ましいですねぇ赤ちゃん。
私もお父さんの赤ちゃんを授かりたいです。
「リュリュ……何か解らない事でも?」
アルルさんのお腹の中の新たなる生命から、自分の汚れた欲望へ飛躍妄想し、ままならない現
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