第百四話 傲慢の正義
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ッシュエンジェモン[貴様は後で排除してやる。ピノッキモン…覚悟しろ!!]
ピノッキモン[あ…ああ…]
身体がガタガタと震える。
攻撃の要のハンマーを失い、ジュエルビーモンが簡単に倒されたことで、ピノッキモンの身体が恐怖で震える。
ジュエルビーモン[や、止めろ…ピノッキモンはもう戦意がないじゃないか!!]
スラッシュエンジェモン[黙れ、闇はこの世界を穢す。穢れはこの世界にあってはならない。]
ジュエルビーモン[貴様…!!]
スラッシュエンジェモン[貴様からも闇の力を感じる。貴様も、そして貴様の仲間達も排除してやる。そして二度とこの世界に穢れないように、一度軍を率いて現実世界に行き、穢れとなる可能性のある者を排除する]
賢『何だと…どれだけの人間が犠牲になるか分かっているのか!!?』
スラッシュエンジェモン[正義のためなら多少の犠牲は仕方ない。寧ろ世界のために犠牲になるのならば光栄だろう]
賢『ぐっ…ピノッキモン!!逃げるんだ!!少しでも遠くに!!』
ジュエルビーモンが立ち上がり、時間を稼ごうとするが、スラッシュエンジェモンはそれを腕の一振りで薙ぎ倒し、逃げるピノッキモンに剣を向け、それを一気に振り下ろした。
賢『あ…』
真っ二つにされたピノッキモンの身体。
賢は自分の身体が震えるのを感じた。
ピノッキモン[い、痛い…よ…た、助、け…て…]
真っ二つにされたピノッキモンは粒子化し、デジタマと化した。
賢『あ…ああ…』
どうしてこうなった?
敵とはいえ、ピノッキモンとは分かり合えそうだったのに。
スラッシュエンジェモン[次は貴様だ。闇に従った自分自身の罪を悔やむんだな。]
賢『罪だと…?』
怒りが全身を熱くする。
凄まじい力が全身から漲って来て、今ならスラッシュエンジェモンを倒せそうな気がしてきた。
賢『ふざけるなよ、何が正義だ。自己中心と正義を履き違えた馬鹿が…』
怒りに呼応するようにジュエルビーモンからどす黒いエネルギーが放たれる。
ジュエルビーモン[お前だけは許さないぞ…]
どす黒いエネルギーがジュエルビーモンを包み込み、エネルギーが消えた時にはそこにいたのはジュエルビーモンではなかった。
スラッシュエンジェモン[き、貴様…まさか、七大魔王!!?]
そこにはボマージャケットを始めとして、全身黒を基調とした衣装を身に着けており、左腕には赤いスカーフが巻かれている七大魔王、七つの大罪“暴食”を司る魔王型デジモン、ベルゼブモンが立っていた。
ベルゼブモン[…ふう、待たせたな。お前が最期の時が来たぞ]
スラッシュエンジェモン[ば、馬鹿な…闇の存在たる貴様が神聖な光の存在たる私に勝てるわけがない!!ぐ
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