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dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第26話「喪失と憎悪の悪魔狩り」
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「………まさか人間の中にこんな殺気を放てる者がいるとは……怒りの対象はフォカロルか……」

「えーっと…その……人間さん達は……大丈夫、でしょうか?」

「あの悪魔狩りの素早さと第六感の鋭さは目を見張るものがある。フォカロルの風の力を見切って
回避、攻撃を繰り返せば、勝てるかも分からないな。その連れの悪魔狩りは……心が脆い。刀を持った
あの悪魔狩りの判断は賢明だな」

「で、でも……」

「小生らは非力なんだ。あの悪魔狩りにはフォカロルを殺してもらわないと困る。それとも…
貴様がフォカロルに挑むか?」

「む、無理ですよ……」



「まったく……人間にも非力な悪魔にも暮らしにくい世界になったな……狂った世界のバランスを
戻すには悪魔狩りにもう少し頑張ってもらわなければな…」



建物の屋上から廃工場の方角を見る2人。

フード付きパーカーに半ズボンの少年と、Yシャツにスカート姿の少女。


少年の正体は”知識の悪魔 オロバス”。

少女の正体は”治癒の悪魔 ブエル”。


2体の悪魔は、廃工場の方角を真っ直ぐ見据えていた。
その視界の先にいたのは、憎悪を纏う悪魔狩りだった。
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