暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と学園の動物達
第十一幕その十二

[8]前話 [2]次話
「ですから」
「想像出来なくてもいいんだね」
「僕はそう思いますよ」
 これがトミーの先生への今の言葉でした。
「なるようになりますよ」
「結婚も」
「これこそですよ」
「一番なるようになるんですね」
「努力次第で」
 トミーはこの要素を言うことも忘れませんでした。
「なっていきますよ」
「じゃあ僕のペースでやっていけばいいかな」
「それはよくないよ」
「先生のペースだとね」
 このことは動物達がしっかりと言うのでした。
「恋愛のことについてはね」
「先生の恋愛の疎さは凄いから」
「だからね、もっとね」
「そこは必死にやってね」
 先生のペースではなく、というのです。
「そうしてなる様になってね」
「そこは頼むよ」
「そういうことだね、じゃあ努力していくよ」
 必死に、と言う先生でした。その先生にです。
 トミーがです、このことも言いました。
「そうそう、今度の土曜日ですけれど」
「土曜日に?」
「サラさんが来られますよ」
「ああ、また日本に来るんだ」
「ご主人のお仕事の付き添いで」
 それで、というのです。
「来られますので」
「ここにも来るんだ」
「絶対に来るって仰ってます」
 そのサラがというのです、先生の妹さんのこの人はよくイギリスから日本に来て先生にあれこれと言うのです。
「ですから土曜日は」
「またサラとだね」
「お話することになります」
「サラ元気かな」
 先生はサラが来ると聞いてのどかな調子で言うのでした。
「先月も来たけれど」
「携帯のお声聞くとお元気ですよ」
 そうだとです、トミーは先生に答えました。
「いつも通り」
「だといいけれどね」
「ティーセット用意していますので」
「紅茶にだね」
「これもいつもの三段で」
 イギリス風の三段ティーセットです。
「それでいいですね」
「最高だね、それじゃあね」
「はい、サラさんをお迎えしましょう」
 こうお話してでした、そのうえで。
 騒動を収めた先生はサラともお話するのでした、一つのお話が終わったところでまた別のお話となるのでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ