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ドリトル先生と学園の動物達
第十一幕その三
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「それに最近は」
「カスタードや白餡子のも焼いてるよ」
「そうですね」
「そのインド人の娘さんそういったたい焼きにもなんだよ」
「黒蜜をかけられてですか」
「それもたっぷりとね」
 かけてというのです。
「食うんだよ、いや本当に凄い甘党だよ」
「それでその方は今どちらに」
「ああ、さっきもそうして食ってね」
 そしてというのです。
「山の上の方に登っていったよ」
「この山のですか」
「山の頂上にも社があるんだけれどな」
「そこに登られてですか」
「お参りしに行ったよ」
「わかりました」
 日笠さんはそのことを聞いておじさんに再び頷きました。
「そちらに行かれましたか」
「この神社に来たらいつもそうしてるんだよ」
 山の頂上の社まで行ってお参りしているというのです。
「結構高い山だけれどね」
「そうですね、私も登ったことがありますが」
「高い山だよね」
「頂上まで登るとなると一苦労です」
「それをいつもしているんだよ、その人は」
 この神社に来た時はというのです。
「甘いもの食べている分は動いてるね」
「黒蜜をかけたたい焼きの分だけは」
「そうしているよ」
 皆にこうお話したおじさんでした、そのおじさんのお話を聞いてです。
 王子は先生達にです、たい焼きを食べ終えてから言いました。
「じゃあ僕達もね」
「山の頂上まで登ってだね」
「その人に会いに行こう」
 こう提案するのでした。
「今からね」
「そうだね、それじゃあ」
「とりあえず先生は山は」
「登れるよ」
 それは大丈夫だというのです。
「苦にはならないよ」
「先生はそちらは大丈夫だね」
「僕は基本乗馬か歩きだからね」
 車を運転出来ないから当然のことです、自転車も乗れないこともないですが先生は自転車も殆ど使いません。
「だからね」
「足腰はしっかりしているね」
「少なくともこの山を登れるだけはね」
「じゃあいいね、行こう」
 唯一の心配である先生が大丈夫ならと安心してでした、王子は皆にも言いました。そうして皆で山の頂上に向かうのでした。
 山は結構険しかったです、ですが。
 その山を登る中で、です。ジップは普通に登っている先生を見て言いました。
「足腰は変わらないね」
「うん、普段から歩いているからね」
「だからだね」
「これ位の山だとね」
「大丈夫なんだね」
「まだ平気だよ」
 そうだというのです。
「山登りもしてきたからね」
「山登りはスポーツじゃないの?」
 ガブガブがふとこのことについて気付きました。
「それは」
「スポーツとしての登山も確かにあるよ」
「けれど先生のはなんだ」
「そこまでいかないからね」
 だからだというのです。
「違うんだよ」
「そうなんだ」

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